混浴でも一度は行きたい!仙境のような岩肌に白い濁り湯が映える秘境の露天風呂「姥湯温泉 桝形屋」
温泉ライターの泉よしかです。
絶景と呼ばれる露天風呂はいくつもあり、名山が見える、水平線が一望できる、開放感が抜群といろいろなパターンがありますが、その中でも万人が「絶景露天風呂」と太鼓判を押す秘境の温泉が山形県米沢市にあります。それが今回ご紹介する「姥湯温泉 桝形屋」の露天風呂です。
日本秘湯を守る会の一軒宿「姥湯温泉 桝形屋」
「姥湯温泉 桝形屋」はJR奥羽本線「峠駅」から約8キロの道の先に建つ秘湯。道の途中には「滑川温泉 福島屋」という秘湯の宿が一軒あるのみで、一部スイッチバックしないと登れないような道のどん詰まりに位置しています。まさに秘湯と呼ぶのにふさわしいロケーション。
「桝形屋」は日本秘湯を守る会の会員宿であり、山の中の秘境ではありますが、館内はたいへん快適です。宿泊に関しては別記事で詳しく紹介していますので、ぜひそちらも併せてご覧ください(この記事の末尾にリンクを張ります)。
姥湯温泉の3つの露天風呂
露天風呂は3つあります。上から「山姥の湯」「薬師の湯」「瑠璃の湯」。このうち「山姥の湯」と「薬師の湯」が混浴で、「瑠璃の湯」が女性専用。
夕方の午後6時~8時と朝の午前6時~8時半には混浴と女性専用が入れ替えになりますが、いずれも日帰り入浴時間外なので、入れ替えを楽しめるのは泊まった人だけになります。
一番上流の「山姥の湯」
囲う塀もなく、正面に荒々しい岩肌が見える「山姥の湯」で、まず息をのみます。唯一無二のこのロケーションに、白濁した硫黄泉!まるで自然が作り上げた芸術のようです。
ここは自然湧出する源泉を斜面を利用して湯舟まで運び、加水もせず湯量調節だけで岩風呂に注いでいます。非常にワイルド。
混浴ではありますが、ありがたいことに脱衣所は男女別に分かれています。湯あみ着やバスタオル巻きで入ることもできるので、ぜひ女性も臆せず入ってみてほしいです。濁り湯なので、お湯の中が透けないのも助かります。
もう一つの混浴「薬師の湯」
上流から数えて2番目の露天風呂は「薬師の湯」。こちらは少し塀がありますが、それでも周りの岩が切り立っているため、湯船に浸かりながら絶景が見られるという点では「山姥の湯」に引けを取りません。
もう一つこの「薬師の湯」で素晴らしいのは、湯口を正面に見て右側を背にすると、ちょうど大きな一枚岩のような岸壁を見上げられるところ。この景色にも思わずため息が出てしまいます。
なお、「薬師の湯」の脱衣所は男女別に分かれていないので、女性は「山姥の湯」の脱衣所で湯あみ着かバスタオルを着用して、サンダルを履いて「薬師の湯」まで移動すると良いと思います。私はうっかり裸足で移動したら、かなり足の裏が痛くなってしまいました。
女性専用の「瑠璃の湯」
「瑠璃の湯」は外から見えないように塀でしっかり囲ってありますが、その分、ちょっと隠れ家のような雰囲気があります。
そうはいっても、開放感も「山姥の湯」「薬師の湯」と比較して大人しいというだけで、一般的な温泉の露天風呂と比べればじゅうぶんに絶景で、じゅうぶんに開放的です。
流れてくる源泉をほぼそのまま湯船に注ぐ「山姥の湯」「薬師の湯」と違い、手前の槽でいったん湯の花などを落ち着かせてから温泉を注いでいることから、「瑠璃の湯」のお湯は少しまろやかに感じるかもしれません。
泊まればさらに内湯も楽しめる
「姥湯温泉 桝形屋」の3つの露天風呂を紹介させていただきましたが、宿泊すればさらに宿泊者限定の男女別の内湯にも入ることができます。露天風呂はお風呂だけですが、内湯にはシャワー、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、ドライヤーなどの設置があります。
「桝形屋」の宿泊に関しては、ぜひこちらの記事をご覧ください。
⇒アクセスもドキドキ!秘境の温泉宿に泊まり、白濁硫黄泉の絶景露天風呂を満喫しよう「姥湯温泉 桝形屋」
姥湯温泉 桝形屋
住所:山形県米沢市大沢姥湯1
電話:090-7797-5934
日帰り温泉受付時間:9:30~15:30 ※日帰りは露天風呂のみ
日帰り入浴料:大人700円、子供300円(3歳以上小学生まで)
公式サイト:姥湯温泉 桝形屋(外部リンク)
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