2食付き1万1千円から、なのに湯けむりモクモクの絶景露天風呂や7つの貸切風呂まで!わいた温泉郷 山翠
温泉ライターの泉よしかです。
もくもくと湯けむりが上がる風景は、これぞ大地の温泉エネルギーといった感じで嬉しくなります。
そんな風景が見られるスポットの一つ、熊本県の「わいた温泉郷」はお気に入りの温泉の一つ。もっともっと知られても良い穴場の温泉地でもあります。
今回は絶景露天風呂あり、青湯あり、温泉蒸気を使った蒸し料理ありの「わいた温泉郷」で、湯けむりの迫力ある風景が堪能できる「絶景露天風呂と7つの貸切風呂の大人宿 旅館 山翠」を紹介します。
宿泊料は本館和室1泊2食付き(3~4名1室の場合の1人当たり)11,000円からと、かなりお手頃。中学生以上限定なので、落ち着いた雰囲気です。日帰り入浴もできます。
わいた温泉郷の"はげの湯温泉"
小国富士の異名を持つ涌蓋山(わいたさん)の山麓に建つ「旅館 山翠」。
実は「わいた温泉郷」と一口に言いますが、その中には「はげの湯温泉」「岳の湯温泉」「守護陣温泉」「鈴ヶ谷温泉」「麻生釣温泉」「地獄谷温泉」と6つの温泉地があり、「旅館 山翠」は「はげの湯温泉」にあります。
「はげの湯」とはまたインパクトのある温泉地名です。漢字で書くと山編に亥で、中国から渡ってきた人々が名付けたという説と、一帯が地熱で"はげ山"だったことから名付けられたという説があります。なお、山編に亥の漢字一文字が意味するところは"はげ山"です。
「旅館 山翠」の「仙人の湯」と「山翠の湯」
さて、「旅館 山翠」にはお風呂が二ヵ所あります。一つは本館から坂を上った離れの奥にある「仙人の湯」で、もう一つは本館内の「山翠の湯」です。
混浴露天風呂があるのは「仙人の湯」で、7湯の家族風呂があるのは「山翠の湯」です。そのほかにもそれぞれに男女別のお風呂などがあります。つまり簡単に言うと、「旅館 山翠」には泊まっても入りきれないほどたくさんのお風呂があるということです。
混浴露天風呂はとにかく絶景「仙人の湯」
最初に紹介したいお風呂はこちら!「仙人の湯」の一番高い場所にある混浴露天風呂です。
混浴といっても、湯あみ着・水着着用必須なので心配いりません。ぜひこの絶景を体験してほしい!それほどに感激しました。
お湯の色が空の青さを写し込んだかのごとく青かったのも印象的。ただしこれは日に寄るので、必ずしも青いお湯に出会えるとは限らず、例えば白濁する日もあるのだそう。源泉は共通にもかかわらず、この日も「山翠」の他のお風呂のお湯は透明でした。
このように一般的に色のついたお湯の色合いは変化することが多いので、「山翠」に関わらず思った通りの色に会えないこともしばしば。一期一会な色との出会いも温泉の楽しみの一つではあります。
もうひとつこの露天風呂の絶景を生み出しているのは、もくもくと力強く立ち上る湯けむりの存在。湯船に浸かりながらもため息が出てしまいます。
「仙人の湯」にはほかにも洞窟風呂などユニークなお風呂があるので、本館泊だと坂を上る必要がありますが、ぜひ行ってみてください。
7つも貸切風呂がある「山翠の湯」
「山翠の湯」は本館内にあります。男女別の内湯が各一つずつ、その先に7つの貸切風呂(家族湯)が並んでいます。
家族風呂はだいたい2人ぐらいでいっぱいの大きさですが、一つ一つ湯舟が個性的。これは片っ端から入りたくなってしまうではありませんか。
女将さんに伺ってみると、本館の男女別内湯だけは大工さんに作ってもらったものですが、なんと他のお風呂は全て経営者ご一家の手作りなんだとか。一つ一つに味があり、温かみを感じるのはそのせいでしょうか。
なお、源泉は露天風呂からひときわ大きく見えた湯けむりのところにあるそうです。
家族風呂は内湯だけでなく、露天風呂になっているものもあります。
天草直送の魚介類と温泉の蒸気で蒸した料理が自慢の宿
「旅館山翠」について、お風呂以外も簡単に紹介しましょう。私は本館に泊まりましたが、部屋の窓からも湯けむりが見えました。
女将が天草の網元の家出身ということで、夕食のお刺身は鮮度抜群。美味しくいただきました。
また朝食には温泉の蒸気で蒸した野菜などが登場。別府などではよく「地獄蒸し」という名称で呼ばれているお料理ですが、まさにこれは高温のお湯に恵まれた温泉地ならではのごちそうです。
絶景露天風呂と7つの貸切風呂の大人宿 旅館 山翠
住所:熊本県阿蘇郡小国町西里3044
電話:0967-46-4547
日帰り入浴:9:00~15:00、大人500円
公式サイトURL:絶景露天風呂と7つの貸切風呂の大人宿 旅館 山翠(外部リンク)
※中学生以上限定の大人の宿泊施設です。
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