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アクセスもドキドキ!秘境の温泉宿に泊まり、白濁硫黄泉の絶景露天風呂を満喫しよう「姥湯温泉 桝形屋」

泉よしか女子目線温泉ライター

温泉ライターの泉よしかです。

初めて行ったときに「これが秘境というものか」と驚いたのが山形県米沢市の「姥湯温泉」。ここには秘湯の一軒宿「桝形屋」があり、宿泊や日帰り温泉が楽しめます。

過去に何度か日帰りで訪ねたことはあったのですが、今回初めて宿泊してみたので詳しくレポートしたいと思います。とにかく凄いロケーションにある温泉なのです。

スイッチバックが必要な急斜面からアクセス

「姥湯温泉」は秘湯ですがマイカーでも行かれます。行かれるのは確かですが、それなりに運転技術は要求されるかもしれません。
宿泊予約をしていれば、峠駅から送迎してもらえます。なお駅から歩いた場合は、2時間20分ほど掛かるそうです。

何故運転技術が要求されるかというと、相当な急カーブが何ヵ所かあり、スイッチバックが必要な場合もあるからです(うまく曲がればスイッチバックしなくても登れることもあります)。

スイッチバックの看板
スイッチバックの看板

カーブはうまく曲がれたとしても、対向車が来ると車幅ギリギリのすれ違いになることも。
歩かないと行かれない温泉ほどではありませんが、このアクセスの難易度がほどよく秘境たらしめます。

矢印の先の建物です。
矢印の先の建物です。

そうこうしているうちに、山あいに「姥湯温泉 桝形屋」が見えてきました。吊り橋のすぐ右側の建物ではありません。そのもっと上の方にちらりと屋根が見えている建物がそうです。

ちなみに吊橋の手前に駐車場があって、最後の約200メートルは徒歩になります。その半分は上り坂なので、頑張って歩きましょう。これを自力で登れる人だけが行かれる温泉です。到着まであと少し。

まさに秘境という趣き
まさに秘境という趣き

それにしても本当に素晴らしい環境です。ただ山の中にあるだけでなく、川も山肌も険しく、よくこんなところに温泉旅館を建てたなぁと驚きます。

館内はとても綺麗で快適

昼間は日帰りのお客さんも多いのですが、日帰り入浴の受付は外にあるので館内は落ち着いています。

秘湯の山の宿ということで、もっと素朴な建物かと思ったのですが、平成16~17年に建て替えを行ったということで、館内は非常に快適です。

玄関からお部屋までスタッフが荷物を運んでくれました。客室からもWi-Fiが繋がります。布団は夕食中に敷きに来て、また翌朝は朝食中に下げてくれました。このあたりも丁寧なサービスだと思います。

部屋の鍵×2と金庫の鍵
部屋の鍵×2と金庫の鍵

2人1部屋なら、部屋の鍵を2つ渡してもらえるのも便利。これなら気が向いた時に自由にお風呂に行かれます。

そして室内は山奥とは思えない快適さですが、窓の外を見ればやっぱり絵に描いたような秘境です。

姥湯温泉の露天風呂と内湯へ行ってみよう!

それでは早速お風呂に行ってみましょう。廊下の突き当りの暖簾をくぐって、右に行けば男女別の内湯、左に行けば露天風呂です。
露天風呂は山姥の湯、薬師の湯、瑠璃の湯と3つあり、山姥の湯と薬師の湯が混浴、瑠璃の湯が女性専用です。ただし午後6時~8時と午前6時~8時半は混浴と女性専用が入れ替えになります。

姥湯温泉の露天風呂は白濁硫黄泉

姥湯温泉の代名詞ともいえる絶景の露天風呂の雰囲気については動画をご覧ください。なお露天風呂については、さらに別記事で詳しく紹介していますので、文末のリンクをご覧ください。

姥湯温泉の内湯は宿泊者専用

次に宿泊者専用の内湯を案内しましょう。

姥湯温泉の泉質は酸性・含硫黄・鉄(II・III)―単純温泉。言い換えると鉄分を含む酸性硫黄泉ですが、内湯はいったんタンクに貯めてから湯船に注いでいるため、少し穏やかな印象です。

といってももちろんまごうこと無き源泉掛け流し。

内湯にはシャンプー、コンディショナー、ボディーソープの備え付けもあるので、しっかり髪や体を洗うのに向いています。

夕食・朝食は地元の食材を中心に

食事は個室ではありませんが、衝立で仕切られているので落ち着いて食べられます。

お料理は米沢牛、山菜など地元・米沢の食材を中心に。お米も山形県産のつやひめを使っています。

特に山形が誇るブランド牛・米沢牛は柔らかで甘くとろけるよう。

秘湯ビールとの相性もばっちり。

朝食は品数も多く、キノコたっぷりのお味噌汁はアツアツがいただけました。食後は談話室でコーヒーを一服。

泊まるからこそ味わえる秘境の夜

夕暮れ時の露天風呂エリア
夕暮れ時の露天風呂エリア

「姥湯温泉」は日帰り入浴できるから、泊まらなくてもいいなんて思っていたら勿体ない話です。泊まるからこそ夕暮れ時や夜の露天風呂が楽しめます。

人里の灯りも遠い大自然の中なので、晴れた夜なら露天風呂の頭上は満天の星空。

また泊まれば露天風呂の朝夕の入れ替え時間を有益に使えます。女性は開放的な山姥の湯と薬師の湯を、男性はこの時間帯にしか入れない瑠璃の湯を満喫できるはず。

お客さんの声に支えられて

「桝形屋」のご主人に少しお話を伺いました。

山の中の秘湯の宿をここまで続けてこられたことには、ご本人にしかわからない多くの苦労があったと思います。でも「やめちゃうと寂しいよ」といってくれるお客さんにために続けていきたいと。
若い頃は気づかなかったけれど、今は久しぶりに来てくれた人、毎年顔を見せてくれる人それぞれの「来てよかった」という感想を聞くたびに、頑張ろうと思うのだそうです。

これを聞いて、今後私もサービスを受けた時には「ここが良かったです。ありがとう」という気持ちをはっきり言葉で表していこうと思いました。

姥湯温泉の湯の花も販売している。
姥湯温泉の湯の花も販売している。

改めて考えても「姥湯温泉 桝形屋」の建つ場所は、厳しい自然環境の中です。ちょっと普段より不便な時間を楽しみつつ快適な宿に泊まり、大自然に囲まれながら湯あみし、日常をしばし忘れるのも良いのではないでしょうか。

※「姥湯温泉 桝形屋」の露天風呂に関しては、ぜひこちらの記事も併せてご覧ください。

混浴でも一度は行きたい!仙境のような岩肌に白い濁り湯が映える秘境の露天風呂「姥湯温泉 桝形屋」

姥湯温泉 桝形屋
住所:山形県米沢市大沢姥湯1
電話:090-7797-5934
公式サイト:姥湯温泉 桝形屋(外部リンク)

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女子目線温泉ライター

温泉&旅行情報ライター。有名温泉から穴場の温泉まで、秘湯、旅館、ホテル、共同浴場、スーパー銭湯や絶景温泉など日本全国、思わず行ってみたくなる温泉やオトクな旅行情報を発信します。取材のご依頼は、公式サイト「子連れ温泉ガイド」メールフォームかSNSのメッセンジャーからご連絡ください。 温泉ソムリエマスター/温泉観光実践士/サウナ スパ健康アドバイザー/温泉ビューティー&ダイエットソムリエ

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