よみがえった秘湯はサウナ付きの綺麗なオートキャンプ場!日帰り入浴もできる「五色温泉」
温泉ライターの泉よしかです。
山形県米沢市には米沢八湯と呼ばれる個性豊かな8つの温泉地があります。私が覚えている限り、以前はこの米沢八湯は米沢十湯でしたが、一軒宿の廃業などで2つ減り、気が付くと八湯に。
さらに2020年11月に残る八湯のうち1つ、五色温泉宗川旅館が廃業し、すわ七湯になってしまうのかと危ぶんでいたところ、2023年12月に、新たに五色温泉オートキャンプ場がオープンし、無事八湯が引き継がれました。
今回はこの復活した五色温泉をご紹介します。
日帰り入浴もできる五色温泉オートキャンプ場
米沢八湯の中でも東側で、福島市に近いあたりに位置する「五色温泉」「滑川温泉」「姥湯温泉」の3ヶ所は、それぞれ周辺に他の宿や民家のない、いかにも秘湯らしい佇まい。
五色温泉は県道154号泉のどん詰まり。まだオープンして半年程度のキャンプ場なので、サイトはとても綺麗です。
受付はレンガ造りの倉庫をリノベーションした建物。何もかも新しいキャンプ場の中で、そこだけ歴史を感じる重厚さを醸し出しています。
実はこのレンガの建物は、廃業した宗川旅館の当時から使われていたもの。ここだけ取り壊さずにそのまま今も使われているのです。
上の写真は筆者が2004年に宗川旅館を訪問した際に撮影した一枚。同じレンガ棟が写っているのがわかるでしょうか。
中は木の香り漂うスタイリッシュな受付にリノベーションされています。
キャンプに使える食品・飲料などもここで販売。
階段を上がれば2階は休憩室。湯上りにゆっくりできそうです。
日帰り入浴料金を払うと、温泉棟のカードキーが貸し出されます。さっそくこちらを使って浴室の鍵を開けに行きましょう。
よみがえった五色温泉
スタイリッシュな浴室棟
温泉が出なくなったわけではないので、よみがえったという表現は正しくないかもしれません。ですが、もうこのまま五色温泉には入れなくなってしまうのかと思っていた身とすれば、新しい施設に生まれ変わって、今再び利用できるようになった五色温泉は、まさによみがえった温泉なのです。
新しいキャンプ場らしく、浴室棟まわりもとても洒落ています。
カードキーで開錠して中に入ると、まず玄関に温度計。室温だけでなく、浴槽のお湯の温度も測ってくれています。42.5度。快適に入浴できる温度ですね。
脱衣所のアメニティには、クレンジングや化粧水もそろっていました。
大きな窓を開け放てば、まるで半露天風呂
五色温泉の泉質はナトリウム・カルシウム―炭酸水素・塩化物泉。温泉自体は宗川旅館で使用していたものと変わらないそうです。
日によって色合いは変わりそうですが、この日のお湯は綺麗な緑濁で、淡い鉄のにおいが感じられました。
さて、浴槽の横に大きなガラス窓があるのですが、「ご入浴者同士ご相談の上、窓を開けて半露天をお楽しみ下さい」と書いてあります。わざわざこう書くということは…?
開いてみて驚きました。
内側に向けてかなり大きく開くので、これは確かに入浴者の同意が必要でしょう。窓を開ける時に気を付けなくてはならないし、窓が大きいから開けてほしくないという人もいるかも。
もちろん私は喜んで開ける派。窓の外の景色も雄大でため息が出ちゃいます。これは気持ちの良い窓ですね。
フィンランドサウナは予約制
浴室にサウナがありますが、こちらは事前予約制で別料金です。私はサウナは利用しなかったので中には入っていません。
ガラス越しですが、サウナ室の中はこんな雰囲気。
また浴室の奥に水風呂があり、こちらはサウナを利用しなくても使えます。温泉で温まりすぎたときにも重宝します。水は水道水ではなく山水です。
水風呂の横のドアを開けると、外気浴スペース。温泉+サウナ+水風呂+外気浴でととのうのも気持ちがいいでしょうね!
湯上がりの肌はつるつるのサラサラになっていました。温泉やサウナを楽しむ新しいスポットとして、五色温泉オートキャンプ場はオススメです。
五色温泉オートキャンプ場
住所:山形県米沢市大字板谷498
電話:0238-34-2510
日帰り入浴営業時間:夏季(4月~11月降雪まで)10:00~20:00(最終受付19:00)
定休日:水曜日
日帰り入浴料:平日大人1000円、小中学生500円、土日祝日大人1200円、小中学生600円
※キャンプ場利用者は営業時間内で何度でも利用可
公式サイト:五色温泉オートキャンプ場(外部リンク)
※キャンプ予約・サウナ予約も公式サイトからできます)
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