昨オフはマイナーリーグ契約の選手が今オフは1年900万ドルの契約を得たが、もらえる金額は減少!?
ロサンゼルス・ドジャースは、FAになったジェイソン・ヘイワードを呼び戻したようだ。ESPNのカイリー・マクダニエルが、1年900万ドルで合意、あとは身体検査、と報じている。
昨オフ、ヘイワードは、シカゴ・カブスから解雇され、ドジャースとマイナーリーグ契約を交わした。そして、復活を遂げた。2021~22年の計152試合で出塁率.280、9本塁打、OPS.606に対し、今シーズンは124試合に出場し、出塁率.340、15本塁打、OPS.813を記録した。また、昨シーズンは、守備スタッツのDRS――外野3ポジションのトータル――がキャリアで初めてマイナスとなったが、今シーズンは再びプラスに転じた。
今シーズン、ヘイワードに対するドジャースの支払い額は、72万ドルだった。この金額は、メジャーリーグでプレーする選手の下限だ。それと比べると、今回の契約額は10倍以上ながら、ヘイワードが手にする金額は、今シーズンよりも来シーズンのほうが少ない。
カブスは、8年1億8400万ドルの契約7年目が終わったところで、ヘイワードを解雇した。この契約の8年目は、年俸2200万ドルだった。従って、今シーズンは、ドジャースから72万ドルとカブスから2128万ドル、合わせて2200万ドル、という計算になる。
解雇とマイナーリーグ契約(とそれまでの経緯)については、それぞれ、こちらで書いた。
◆「「8年1億8400万ドル」の契約を1年残して解雇へ。7年間に62本塁打、OPS.700」
◆「ドジャースが捨てた外野手をカブスが拾い、カブスが捨てた外野手をドジャースが拾う」
今シーズン、ヘイワードの先発出場98試合は、いずれも、相手チームの先発投手が右腕だった。対左腕の試合は、ムーキー・ベッツがライトの守備についた。おそらく、来シーズンも、この起用は変わらないだろう。ベッツは、二塁と遊撃も守る。