ドジャースが捨てた外野手をカブスが拾い、カブスが捨てた外野手をドジャースが拾う
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語弊があるかもしれないが、流れとしてはこうなる。コディ・ベリンジャーは、ロサンゼルス・ドジャースに捨てられ、シカゴ・カブスに拾われた。一方、ジェイソン・ヘイワードは、カブスに捨てられ、ドジャースに拾われた。彼らは、どちらも左投げ左打ちの外野手だ。ここ2シーズンの不振も共通する。
ベリンジャーは、ドジャースにノンテンダーとされた。来シーズンの契約を提示されず、FAになった。その後、カブスと1年1750万ドルの契約を交わした。この動きについては、「大不振でノンテンダーとなったが、他球団から得た契約は今シーズンの年俸を上回る」で書いた。
ヘイワードは、先月、カブスに解雇された。8年1億8400万ドルの契約は、7年目が終わったところだ。そして、ドジャースとマイナーリーグ契約を交わした。メジャーリーグに昇格した場合でも、年俸は規定の下限となる72万ドルに過ぎない。カブスは、残る契約の年俸2200万ドルのうち、ドジャースの支払い分を差し引いた額をヘイワードに払う。ドジャースのリスクは、限りなくゼロに近い。
ヘイワードは、ゴールドグラブを5度受賞している。ライトを中心にセンターも守り、2010年から2017年まで、8年続けてDRS+10以上を記録した。今シーズンのDRSは-3ながら、その前の4シーズン、2018~21年の数値はプラスだった。
また、ここ2シーズンのOPSは.630未満だが、その前の2シーズンは.770以上だ。2019年はOPS.772、短縮シーズンの2020年はOPS.848を記録している。来シーズンの年齢(6月30日時点)は33歳だ。
控えの外野手、あるいは準レギュラーとしてなら、まだやれそうな気がする。ドジャースも、その可能性はあると見ているのではないだろうか。
加えて、ヘイワードの存在は、ドジャースに「無形のプラス」をもたらすかもしれない。一言で言えば、リーダーシップだ。6年前のワールドシリーズ第7戦で、雨によって試合が中断している間に、ヘイワードはチームメイトを集め、スピーチを行った。それについては、8月に「「8年1億8400万ドル」の契約を1年残して解雇へ。7年間に62本塁打、OPS.700」で書いた。