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旭川―稚内間、3時間50分で結ぶ特急サロベツ号 えきねっと6割引キャンペーンでも空席多数だった謎

鉄道乗蔵鉄道ライター
キハ261系(画像:IRishikawa521 CC BY-SA 4.0)

 特急サロベツ号は旭川―稚内間259.4kmを3時間50分ほどで結ぶ特急列車で、1日2往復が設定されている。もともとは札幌―稚内間396.2kmを結ぶ特急列車で国鉄型のキハ183系気動車3両により運行が行われていたが、JR北海道が車両不足に陥ったことが原因で、2017年3月のダイヤ改正で運転区間が旭川―稚内間に短縮され、車両もキハ261系気動車4両に変更された。

 JR北海道では2024年のゴールデンウィーク期間明けの5月11日から5月30日まで北海道内の特急列車が6割引となる「トクだ値スペシャル21」キャンペーンを実施した。筆者はこの機会を利用するべく特急列車8列車に乗車することを計画。詳細は、下記記事で詳しく触れている。

・2024年5月27日付記事(使い勝手で話題?「JR北海道えきねっと」 カード、コンビニ、駅窓口 全ての決済方法試して分かったこと

・2024年5月28日付記事(札幌―網走間を5時間半で結ぶ特急オホーツク号 閑散とした土休日と利用多い平日で乗客に差?

・2024年6月5日付記事(札幌―釧路間、約4時間10分の特急おおぞら号 2010年から30分減速も、実は北海道で最初の特急列車

・2024年6月7日付記事(札幌―室蘭間、約1時間40分で結ぶ特急すずらん号 JR北海道社長記者会見で乗車状況の質問相次ぐ

 そして、筆者はこの日は旭川と稚内を結ぶ特急サロベツ1号に乗車した。ゴールデンウィーク期間中に行なった事前のえきねっと予約では6割引となる「トクだ値スペシャル21」が満席だったことから、前日までの予約が可能な「特急トクだ値1」を選択。旭川―稚内間については、「特急トクだ値1」でも5割引で販売されており、特急サロベツ1号の乗車券・特急券を4,440円で購入することができた。なお、この時に残席状況は「△」と表示されていた。

特急サロベツ号の乗車券•特急券(筆者撮影)
特急サロベツ号の乗車券•特急券(筆者撮影)

 しかし、座席の選択のためにシートマップを開いたところ、指定席の大半が空席となっており、えきねっと割引のできる座席数はかなり絞って販売をしている様子だった。JR北海道はえきねっとの普及により業務の効率化を図ることを目的としているはずであるが、えきねっと割引での販売座席数に制限をかけての販売はむしろ普及の妨げになるのではないかとそのような不安を感じてしまった。

(了)

鉄道ライター

鉄道に乗りすぎて頭の中が時刻表になりました。日本の鉄道全路線の乗りつぶしに挑戦中です。学生時代はお金がなかったので青春18きっぷで日本列島縦断修行をしてましたが、社会人になってからは新幹線で日本列島縦断修行ができるようになりました。ステッカーやTシャツなど鉄道乗蔵グッズを作りました。

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