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竹田麗央が2億6500万円超なら韓国女子ゴルフの賞金女王は一体いくら稼いだ?

金明昱スポーツライター
今季1勝ながらも韓国女子ツアー賞金女王となったユン・イナ(写真・KLPGA)

 今季の国内女子ゴルフツアーは、年間8勝を挙げた竹田麗央が年間女王となり、獲得賞金も「2億6573万16円」にまで伸ばして、歴代1位となった。それに加えて1億円超えの選手が6人(小祝さくら、山下美夢有、岩井明愛、岩井千怜、桑木志帆、佐久間朱莉)と年々、増額する金額には驚くばかりだ。

 そこで気になったのは韓国女子ゴルフツアーの賞金額。今季の韓国女子ツアーは31試合が行われ、“たった1勝”しかしていないユン・イナが賞金女王のタイトルを獲得した。獲得賞金は12億1141万5715ウォンで、日本円に換算すると「約1億3330万円」となる。竹田麗央が今年稼いだ額に比べると約半分で、これを少ないと見るべきなのか?

今季の韓国ツアーは3勝が5人、1億円超は4人

 これは昨年の韓国ツアー賞金女王の年間獲得賞金額に比べると、約2000万円ほど少ない。今季の賞金女王の金額が少ない理由は、複数回優勝を達成した選手が多かったことが影響している。

 賞金ランキング2位のパク・ヒョンギョン、同3位のパク・ジヨン、同6位のマ・ダソム、同7位のイ・イェウォン、同9位のペ・ソヒョンの5人がそれぞれ3勝。さらに獲得賞金1億円を超えた選手が4人もいたが、これはツアー史上初だという。

 つまり、優勝者と獲得賞金が分散された結果、賞金女王の賞金額がそこまで高くならなかったわけだ。

 ちなみに賞金女王のユン・イナは、1勝しかしていないが、2位4回、3位3回を含むトップ10入りが14回と、上位フィニッシュを続けたことで頂点に立った。

 まだ日本女子ツアーの賞金額には及ばないが、韓国女子ツアーも試合数や賞金額は毎年、増える傾向にあり、少しずつだが日本の状況に近づいているようだ。

スポーツライター

1977年7月27日生。大阪府出身の在日コリアン3世。朝鮮新報記者時代に社会、スポーツ、平壌での取材など幅広い分野で執筆。その後、編プロなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めたあと、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。11年からは女子プロゴルフトーナメントの取材も開始し、日韓の女子プロと親交を深める。現在はJリーグ、ACL、代表戦と女子ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。

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