JR東日本公式Xがまた炎上!? 今度は「荷物車のような新型車両」を高崎・盛岡地区に導入で物議
2024年11月21日、JR東日本は高崎地区と盛岡地区の非電化路線に新型ハイブリッド式気動車HB-E220系を導入することを発表した。新造される車両数は32両で、高崎地区には2両編成が8本、盛岡地区には2両編成6本と1両編成4本が導入され、これまで高崎地区で使用されているキハ110系や、盛岡地区で使用されているキハ100系、キハ110系を置き換えるとみられる。
しかし、新型のHB-E220系であるが、全席が通勤電車と同様のオールロングシート車となっているほか、車内に設置された機械室やバリアフリートイレのスペースが面積を占めている影響か、窓が少なく定員もキハ110系と比較して減少しており、短尺車のキハ100形と同程度の輸送力となっていることなどから、賛否の声が上がっている。
座席数の少ないロングシート車は時代に逆行?
HB-E220系が導入される路線は、高崎地区では八高線の高崎―高麗川間、盛岡地区では東北本線・釜石線の盛岡―釜石間となる。八高線の高崎―高麗川間65.3kmについては、乗車時間が1時間半程度で首都圏の路線であることから、まだ受け入れられるという雰囲気もあるが、問題とされているのは東北本線・釜石線の盛岡―釜石間125.5kmだ。
釜石線では、現在、普通列車用に短尺車体でセミクロスシート仕様のキハ100系が、快速はまゆり用には長尺車体で指定席に回転リクライニングシートを備えたキハ110系が使用されている。盛岡―釜石間は普通列車で3時間程度、快速はまゆり号では2時間半程度で結ばれており、岩手県の県庁所在地である盛岡市と、太平洋沿岸の港湾都市である釜石市を結ぶ都市間路線としての役割も備えている。こうした指定席車両も連結された快速列車が走る都市間路線に、全席ロングシートの車両を導入するのはやや乱暴ではないかという意見も目立つ。
JR東日本ニュースリリース【公式】X(旧ツイッター)では、この新型車両導入に関するポストについて11月25日18時時点で6,067件のリポストがあり、表示回数は265.5万件となっているが、寄せられたコメントには「車体は低コストにすればよいと思いますが、座席は快適性を重視してほしいものです。輸送力ありきの東京近郊は仕方がないですが、地方路線で窓が少なくて、ロングシートで座席も少ないというのは時代に逆行しています」「こんな荷物車みたいな窓が少ない外観に客室も席数も減らしてよく快適性を高めたとか言えますね」など厳しいものも数多く寄せられており、半ば炎上騒動となっている。
みどりの窓口の大量閉鎖や京葉線の通勤快速廃止、さらに青春18きっぷの改悪騒動で度々炎上を繰り返しているJR東日本であるが、今度はローカル線への決して快適とは言えなさそうな新型車両の導入で物議を醸している。昨今のJR東日本は顧客視点を欠いているのではないだろうか。
(了)