外出を禁止して自宅で過ごす生活も楽しく乗り越えよう 1万円で生活を豊かにできるヒント5つ
理想的には外出禁止だが、じゃあ何をする?
新型コロナウイルスの感染予防策ということで、学校の休校が本格的に始まりました。ネットを見ていると「子どもは喜んでカラオケボックスに出かけていった」という報告があったり「ディズニーランド行こうと思っていたら閉園だし、どこにでかければいいんだ!」のような悲鳴があがっていたりします。
一方で、コンサート会場から感染が拡大した事例が報告されており、集団で過ごす場所、密室に近い空間、近くの人の唾や咳があたるような場所は避けたいと考えている人も多いと思います。
そうなると自宅で何をしようか、ということになります。子どもだけの時間、あるいは子どもと親とが一緒に過ごす時間を「自宅オンリー」とすると、これはちょっと工夫がいります。
わが家は、SwitchのNintendoLabo(工作して遊べる)や、3Dペン(立体造形物を作って遊ぶ)、子どものプログラミング体験ができるおもちゃ、などをストックしていたので、ここぞとばかりに解放していく予定です。
新型コロナウイルスについて語るのは私の本業ではありませんが「お金を少し使って満足度を高める話」なら、オタクを兼業しているファイナンシャルプランナーとして何か書けることがあるかもしれません。
さっそく「家を出ないで、楽しむためのお金の使い方」を考えてみたいと思います。
ヒント1:ECサイト、配食サービスの活用をしてみよう
オンラインショッピング、配食サービスなどをこの機に契約してみるのはどうでしょうか。使っている人にとっては当たり前のサービスですが、今でもAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング等で買い物をしたことがない、という人はいるものです。
この手のサービスは、最初の初期設定がハードルなので、こういうタイミングで一気にアカウントを作って注文をしてみるのはいいかと思います。ヘビーユーザーにとってはもう当たり前のことですが、ネットで注文して自宅まで配送してもらえるというのは便利です。(それぞれアプリ経由の注文が便利です。ついでにいえばLINEショッピングの画面を経由するとLINEポイントも還元されます)
また、配食サービスを使ってみるのもいいでしょう。ピザのデリバリーは経験している割合が高いと思いますが、それだけが配食サービスではありません。お弁当の配食サービス、調理素材を宅配するサービスなどがあります。
例えばわが家ではOisixで週2回分の夕食メニューは「必要量の野菜や肉、レシピつき」で届きますので、私でもワンオペの夕食が作れるようになっています。他にも生協のパルシステムなどいくつか業者があります。
お弁当を配食するサービスもいくつもあります。和民がやっている夕食宅配「ワタミの宅食」は3月9日から4月3日までの4週間については配送料(1日200円週あたり1000円)のみで子ども[]の一食を提供するとしていることがニュースになりました。
実はコンビニのセブンイレブンもそうしたサービス(セブンミール)を提供していたりします。しかも店頭にない、配食専用のメニューがあったりしてあなどれません。(セブンミールのページはこちら)
家を出ないでモノが届く、というのは子どもに留守番させる場合でも大きな助けとなるでしょう。
ヒント2:動画視聴環境(テレビで)を整える
家にいて時間をつぶすとしたら、やはりテレビを見る、というのは誰でも考えることです。
かといってダラダラと昼間のワイドショーを小学生が見ているというのも、あまり子どもに有益とは思えませんし、ちょっと非生産的です。同じ視聴時間を使うなら「作品」を見せたほうがアニメでも映画でもよほど価値がある時間となるでしょう。
最近のテレビならデフォルトでNetflixやhulu等の動画配信サービスが起動できます。もしなければAmazonFireTVStickという、USBメモリーのような小さなアイテムを背面に挿すだけで、動画配信環境が実現します。ちなみに執筆時点の価格は4980円です。
これで映画やアニメをたくさん見られる環境が手に入ります(それぞれの配信サービスの契約が必要)。動画配信サービスを使えばレンタルビデオのように外出をしなくてもいいですし、価格も月ぎめなので安くすみます。
一定の視聴ルールを決める必要はありますが、アニメや映画を見ている環境を作ってあげることは実は数千円でできるのです。動画配信サービスを今まで避けていた人は、この機に視聴環境を設定してみてはいかがでしょうか。
ヒント3:ゲーム環境の整備(友達とオンラインで遊ぶ)
親ができるだけ自宅待機してほしいと思っても、子どもが「友達と遊びたい!」と要望することは避けられません。自分の子どもだけ自宅で、友達は公園や誰かの家で遊んでいるというのはちょっと悲しいものです。
子どもの年齢が小さいことなどを理由に、今までオンラインゲームの設定を禁止していたのなら、これを機に設定してあげてはどうでしょうか。たとえばSwitchならアカウントごとにNintendo Switch Onlineの設定をします。1年間2400円です(ファミリープランは年4500円で8アカウントまで登録可能)。
オンラインで対戦や協力プレイを楽しんでもらうために、ヘッドセット(マイクとヘッドフォンがセットになっているもの)を用意してあげるといいでしょう。もちろんECサイトで注文して宅配してもらいます。
先日聞いた話ですが、引きこもりの子どもがたまに学校に登校してもクラスメイトに暖かく迎えてもらえるそうです。その理由が「いつもオンラインでゲームしている仲間だから」なのだとか。年寄りになるほどゲームを悪者にしがちですが、むしろ子どものコミュニケーションをリモートで育む大事なツールでもあるのです。
もしかしたら、自分の子どもだけ「親が設定してくれないから」そうしたネットワークから弾かれているかもしれません。もちろん親と子どもでゲームを楽しむ時間は週末に取りたいですが、子ども同士の世界も広げてあげてみてください。
(ちなみに、NintendoみまもりSwitchというアプリを親のスマホに入れておくと、子どものアカウントのゲーム状況が外からチェックできます。心配なご両親はあわせて設定しておきましょう)
ヒント4:タブレットを買い与えて電子書籍を読ませてみる
そろそろ子どもにタブレットを渡してみよう、と考えていたのなら、この機がいいタイミングかもしれません。タブレットがあると、検索等の調べ物も学習コンテンツもありますし、パーソナルな環境として動画視聴をさせることもできます。
iPadが最終的には一番便利だと思いますが、子どもがまだ小さい場合ある程度の利用制限をかけないといけません。また、値段が高いため、与えた翌日にぶっ壊された、というリスクを考えるとiPadはちょっとためらうかもしれません。
その点ではAmazonが提供するFireタブレットというシリーズが価格も安く、利用制限も設定できるので便利です。FireHD8が現在8980円と1万円以下ですし、執筆時点ではFire7キッズモデルが6980円とかなり安くなっています。初めてのタブレットにちょうどいいと思います。
キッズモデルと通常モデルの違いは、子ども向けのケースの有無と、子ども向けサービスであるAmazon FreeTime Unlimited1年分の差です。プロモーションは日々変動していますので、どちらを選ぶのがお得かは最新の価格情報を確認をして選択してください。
私は昨年末FireHD10を安く買い、子どもが使いそうな時期にAmazon FreeTime Unlimitedを契約する予定です。このAmazon FreeTime Unlimited というのは子ども向けコンテンツ(電子書籍や知育ゲームなど)を定額料金内でたくさん提供してくれるサービスです。これを使うと子ども向けタブレットとして与える場合に、一定の利用制限も課すことができます。
タブレットといえば電子書籍の利用により「お店に行かず本を買ったり読んだりする」世界も広がります。マンガ雑誌のいくつかは最新号についてオンラインで無償公開をする例もあるようです。執筆時点では
・週刊少年ジャンプが2020年1号から13号までを「少年ジャンプ+」アプリなどで無料公開
・小学館のSho-comi 、ちゃおデラックス、ベツコミ、flowersなどを小学館電子書籍サイト「eコミックストア」で公開(公開号はそれぞれ異なる)
・小学館のコロコロコミック、コロコロイチバン!のバックナンバーを小学館電子書籍サイト「eコミックストア」で順次公開
などが明らかになっています。もちろんKindleUnlimitedのようなサービスもあります。
ヒント5:オンラインで勉強させてみる
最後のヒントは、好きなことで夢中になる時間を作る、というものです。できれば勉強で夢中になってくれるといいですよね。
いくつかのサイトで紹介されていますが、下記のコラムでは数多くの学習プログラムが3月に無料で公開されたりするようです。
Yahoo!ニュース 新型コロナで小中高校一斉休校時、在宅の子が見るべき勉強系YouTuber動画とオンライン学習リストは
ハフポスト 新型コロナで臨時休校、子供たちの自宅学習はどうする? 特別公開される学習コンテンツを紹介
Impressウォッチ 新型コロナウイルス休校中の学習支援サービスまとめ
IT系サイトということもあり、Impressのリンクではプログラミングの学習コンテンツなどが多く紹介されています。学校の授業がない時期は好きなことだけに夢中となって時間も忘れて学ぶチャンスでもあります。もし、子どもが夢中になってプログラミングをしてくれるのなら、4月以降は本契約をする、というのもいいでしょうね。
こちらは1万円どころ、あ3月の利用自体は無料設定がほとんどですからお金はかかりません(もちろん通信費は自分もち)。
逆境をライフスタイルを変えるきっかけにしたい
ECサイトや配食サービスの契約をしたり、タブレットや動画配信サービス、オンラインゲーム環境の設定をするようなことは、「きっかけ」がないとなかなか実行されないものです。
でもそれは人間が日常生活を時間に追われて日々営んでいる以上仕方がないことです。だとしたら、こうした大きな変化が起きたときこそ、生活を見直したりアップグレードするチャンスと考えてみてはどうでしょうか。
トイレットペーパーの買い占め問題があったり、いきなりの休校決定で職場や家庭で一騒動あったり、大変なこともあくさんありますが、意外に子どもは「休めてラッキー」とばかりに楽しい顔をしていたりします。
そんな子どもの楽天的なところにはちょっと見習ってみてもいいかもしれません。1万円以下で「自宅待機」を楽しくするヒントを紹介しましたので、よろしければ試してみてください。
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