オク?買い取りアプリ? 家にいながら「ちょっとしたお金を稼ぐ」ことを子どもと考えてみよう
お金はないが時間がある! そんなときは知恵を絞ってみよう
コロナウイルスの影響でパートの仕事がなくなってしまった人がいます。あてにしていた残業代が完全にゼロになった人もいます。大変な事態です。
また、仕事はあるものの、家計の負担がじりじり増えている人もいます。子どもがずっと家にいることで、あるいはテレワークで在宅時間が多いことで、光熱費や食費が増えているからです。
もしかしたら、子どものおこづかいを渡すのにもちょっと不安がある、という人もいるでしょう。その金額を渡さなければ、家計が赤字にならずにやりくりできるかもしれない、というときがあります。
毎月の家計がなんとかバランスを保っていたとき、1~2万円くらいでも収入がダウンするのは大変な事態です。しかし、これを子どもと話すことができているでしょうか。
子どもの年齢にもよりますが、大変なときこそ、お金のことを子どもと話してみるチャンスです。そして、子どもに「ちょっとお金を稼ぐ」経験をさせてみる絶好のチャンスでもあります。
「今月は大変な事態だから、おこづかい分を稼ぐ方法を一緒に考えよう」という話をしてみたいと思います。
チャレンジ1)ヤフオク、メルカリデビューをしてみる
子どものおこづかいについて事情をきちんと話して支払わず、代わりに「オクで稼ぐ」をさせてみてはどうでしょうか。
家庭にある「自分はいらなくなったもの」だが「誰かほしがる人がいるもの」を探してみます。今ならヤフオクやメルカリのアプリを使って、スマホがあれば簡単に出品できます。
メルカリであれば「らくらくメルカリ便」「ゆうゆうメルカリ便」を使うと個人情報は相手に伏せたまま発送することもでき、子どもの売買でも安心です。そうした個人情報の管理についても話題にできるとさらにいいでしょう。
やってみると「誰かのニーズ」を「適切なプライス」で提示できるとお金を手に入れることができる経験はとても価値があります。説明書がなくなったゲームソフトや安い値段しかつきませんし、初回限定版のボックスつきだったり限定レアものには高い値がつきます。
そうした資本主義の原則のようなことも考えるきっかけになるかもしれません。
チャレンジ2)買い取りショップに売ってみる
Yahoo!オークションやメルカリは個人対個人での買い取りになります。古着や中古のオモチャなど、お互いに取引の対価がイメージしやすいものはいいのですが、中古のハードウェアなどで後日クレームが出るとなかなか面倒です。
また、個人対個人のやりとりに不安を覚える人もいるでしょう。子ども自身は気にしていなくても、親として気になる、ということもあります。
こういう場合は、オークション形式ではなく「買い取り形式」の売り方を考えてみましょう。例えばソフマップであれば多くのハードを買い取りしてくれます。「ラクウル」というアプリから発送手続きや査定結果の確認、売却代金の引き出し指示などができる仕組みです。
同様の買い取りアプリとしては、ゲオが提供する「ゲオスグ」、ファッション系ブランド品の買い取りをメインとする「ブランディア」、楽天が提供する「楽天買い取り」、古着など幅広く買い取りジャンルがある「CASH」などがあります。「ハードオフ」もアプリを提供しています。
買い取り店舗に気軽に足を運べない今、配送引き取りで査定し現金化できる方法を活用してみるというわけです。
チャレンジ3)ネットショッピングの調べ物をしてもらう(価格チェックとか)
買い物の手伝いをしてもらうことで、おこづかいをあげる分、ちょっと働いてもらうというのはどうでしょうか。といっても、スーパーにひとりで行かせるのは感染リスクもありますしちょっと心配です。
そこで、スマホやタブレットで買い物の検索をして、安値や在庫チェックをしてもらいます。親が日々の買い物として使っているECサイトについて、Amazon、Yahoo!ショッピング、楽天市場などを検索させて、安値を調べさせるのです。
今なら「マスク」とか「除菌ウェットティッシュ」などを探させるのもいいでしょう。今は在庫切れが多く、親が何度もリロードをしてチェックしていることもあります。親の時間を少し省いて、その分子どもに検索してもらうのです。中学生や高校生になってきたのであれば、ネットショッピングを子どもにも経験させてみることは有意義です。
なんとなくAmazonから配送されているのではなく、親がいろいろ検討し注文をしている、というプロセスを理解してもらい、経験させることにもなります。
とはいえ、この時期は異常な価格で出品している悪徳業者もあり、そうした仕組み(みんなが欲しいと思っているとき、相場以上の価格で出す人もいる)もセットで伝えたいものです。
いきなり注文をされても困るので、欲しいものリストに入れておくとか、みつけたらすぐ親に報告して決済するとかルールは決めておきましょう。
うまくいけば、日常の買い物で割安なものをみつけてもらった差額が、おこづかい相当になるかもしれません。
苦しいときほど、お金の話を子どもとしてみたい
3つほど、「おこづかい稼ぎ」のパターンを紹介してみました。「子どもにアルバイトをさせてみる」のような選択肢はここではあげられません。家を出ないでできることはどうしても限られてしまいます。
しかし、それでもやってみない手はありません。苦しいときこそ、家族が知恵を絞って(家にある不要物を手放して)、お金を稼いでみたいものです。
そして、苦しいときこそ家族とお金の話をしてみてください。問題が何も起きていない平時には、なかなかお金の話を向き合ってするのは難しいと思います。こういうときこそ、今までどうやって両親がお金を稼ぎ、どれくらい生活費や子どもの学費にお金がかかっていたのか、話してあげてください。
大変な時期だということは子どもも分かっていますから、きっと真剣に話を聞いてくれるはずです。
(おまけ)やめておけ/あまりおすすめしない な稼ぎ方
ところで、下記のような「稼ぎ方」はオススメしませんのでご注意を。
○やめておけ
・FXとか仮想通貨取引とかデイトレ……自分の軍資金を投入してから増やそうとするタイプのチャレンジは絶対にやめておきましょう。全額溶かしてしまっては元も子もありません。
・宝くじ……基本的に当たらないでしょう。こういう時期に苦しい生活費から投入するものではありません。
○あまりおすすめしない
・転売ヤー……マスクや除菌ウェットティッシュを1000円で買って3000円で売る、のようなことも、正直おすすめしません。できれば1000円の値段のままで必要な人に買わせてあげてください。
・ポイ活……いろんなポイントを貯める、ポイ活アプリなどもありますが、正直いって、時間と手間が見合いません。学校がなくてヒマな子どもだとしても、何十時間もかけて数千円稼ぐくらいなら、時給換算して割が合いません。
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