【函館市】社会人野球の発展に尽力した人物。日米野球大会の主将も務めた名捕手の像『球聖久慈次郎像』
スポーツが盛り上がりを見せる8月。
8月9日は語呂合わせで「野球(89)の日」ということで、函館市に建てられているある人物の像をご紹介いたします。
基本情報
場 所:北海道函館市千代台町27−2
この像は市電「千代台」目の前にある「千代台公園」内にあります。
千代台公園野球場(オーシャンスタジアム)のすぐそばにあるこの像は久慈次郎という人物の像となっています。
岩手県出身の久慈次郎は、早稲田大学野球チーム時代にスタープレイヤーとして活躍した後、函館にきます。
先に在籍していた橋本隆造投手を慕い日本最古の硬式野球クラブである「函館太平洋倶楽部」に入団し、黄金バッテリーの捕手として人気を博した人物だったそうです。
1931(昭和6)と1934(昭和9)年にアメリカ選抜チームとの日米野球大会が開催された際には、両年とも日本選抜チームの主将を務めています。
1934(昭和9)年のアメリカチームにはベーブ・ルースやルー・ゲーリックといったスーパースターが揃っていたそうです。
試合中の牽制球が頭部に直撃したことによりこの世を去った久慈次郎。
39回忌にあたる1977(昭和52)年に、千代台公園野球場正面に『球聖久慈次郎像』が建てられました。
また社会人野球の発展に尽力した功績を讃え、毎年夏に行われる社会人野球のトーナメント大会"都市対抗野球"では個人賞で敢闘賞として贈られる「久慈賞」が設けられています。
『球聖久慈次郎像』はキャッチャーミットを構えている像となっています。
これは旭川スタルヒン球場にある「スタルヒンの銅像」の方角を向いており、相対するように建てられているそうです。
投手と捕手で向かい合うように建てられているのは、なんだか素敵ですね。
- ヴィクトル・スタルヒンは旭川育ちでプロ野球界初の外国人選手として活躍した投手です
函館の野球にも深くかかわっていた人物の像『球聖久慈次郎像』。
何気なく見ていた方も、初めて銅像があるのを知った方も、この機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
◎『球聖久慈次郎像』◎
・場 所:北海道函館市千代台町27−2(Googleマップ)
・アクセス:市電「千代台」徒歩 1分
・参 考:函館市公式観光サイト「はこぶら」(外部リンク)