【函館市】思い出の大森浜。海風と波の音に歌の情景が思い浮かぶ石川啄木ゆかりのスポット『啄木小公園』
「潮かをる 北の浜辺の 砂山の かの浜薔薇(ハマナス)よ 今年も咲けるや」
石川啄木の歌集『一握の砂』の「忘れがたき人人一」の歌の1つ。
これは函館の事を詠んでおり、その情景を思い浮かべることができるのが今回ご紹介する『啄木小公園』です。
石川啄木は1907年の5月5日~同年9月13日までの132日、約4か月間という時間を函館で過ごします。
函館に関連している歌もあることから、この4か月間は石川啄木にとって過ごしやすく楽しい時間だったことが伺えます。
『啄木小公園』にはすぐ後ろにある大森浜を好んで散歩していたことから、ゆかりのスポットとして「啄木座像」が置かれています。
この「啄木座像」の石膏原型は、末広町にある函館ゆかりの作家の作品などを展示している"函館市文学館"の2階に展示されています。(石膏原型も迫力があり素敵です)
周りには歌にも出てくる"ハマナス"をはじめ、"コマハギク"などが植えられており花を咲かせると周囲を彩ります。
また、普段から市民の憩いの場でもあり、とくに暖かい季節は置いてあるベンチで休む人や海を眺めながらゆっくり散歩している人などもおり親しまれています。
そしてこの『啄木小公園』は"函館山・大森浜・海"が見える絶好のロケーションのため、訪れた際はぜひ景色も含めて楽しんでいただきたいです。
海風に運ばれる潮の香りを感じながら、ゆっくりと時間を過ごすことも「石川啄木」が歌に残すほど好んだ"大森浜"と"函館"をより強く思い浮かべることができるかもしれませんね。
無料の駐車場も10台分ほどあるため、海岸沿いを走る際にも寄りやすいのがポイントです。
石川啄木が好きな方はもちろん、飲食以外の函館も楽しみたい方、何気なく通っていた方も1度足を運んでみてはいかがでしょうか。
◎『啄木小公園』◎
場 所:函館市日乃出町25(Googleマップ)
アクセス:バス「啄木小公園前」徒歩 約1分
駐車場 :有(無料、10台ほど)
参 考:函館市公式観光サイト「はこぶら」(外部リンク)