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ジダン・マドリーの炙り出された課題。「5レーン理論」から紐解く決定力とカゼミーロ不在感の真の問題。

森田泰史スポーツライター
ソシエダ戦のベンゼマ(写真:ロイター/アフロ)

世代交代を進めなければならない。

それがレアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長の考えだろう。事実、マドリーはこの夏にマルティン・ウーデゴールのレンタルバックを決めている。

また、近年、マドリーは若い選手を積極的に補強している。ヴィニシウス・ジュニオール(現在20歳)、ロドリゴ・ゴエス(19歳)、フェラン・メンディ(25歳)、アンドリュー・ルニン(21歳)、エデル・ミリトン(22歳)...。ペレス会長の方針は明らかだ。

■カゼミーロの不在

しかしながら、代えの利かない選手というのは、いる。

その一人がカゼミーロだ。カゼミーロは昨季、公式戦46試合に出場。そのデータから顧みて、ジネディーヌ・ジダン監督にとって必要不可欠な選手だと言える。

だがジダン監督は今季のリーガエスパニョーラの初戦でカゼミーロを先発から外した。レアル・ソシエダ戦でカゼミーロをベンチスタートとしたジダン監督は、「形」で解決を試みた。

4-2-3-1の図
4-2-3-1の図

アンカーを務められるのは、実質カゼミーロしかいない。そこで指揮官はダブルボランチを採用している。ルカ・モドリッチとトニ・クロースを中盤の底に置き、トップ下にウーデゴールを据えた。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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