ジダン・マドリーの炙り出された課題。「5レーン理論」から紐解く決定力とカゼミーロ不在感の真の問題。
世代交代を進めなければならない。
それがレアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長の考えだろう。事実、マドリーはこの夏にマルティン・ウーデゴールのレンタルバックを決めている。
また、近年、マドリーは若い選手を積極的に補強している。ヴィニシウス・ジュニオール(現在20歳)、ロドリゴ・ゴエス(19歳)、フェラン・メンディ(25歳)、アンドリュー・ルニン(21歳)、エデル・ミリトン(22歳)...。ペレス会長の方針は明らかだ。
■カゼミーロの不在
しかしながら、代えの利かない選手というのは、いる。
その一人がカゼミーロだ。カゼミーロは昨季、公式戦46試合に出場。そのデータから顧みて、ジネディーヌ・ジダン監督にとって必要不可欠な選手だと言える。
だがジダン監督は今季のリーガエスパニョーラの初戦でカゼミーロを先発から外した。レアル・ソシエダ戦でカゼミーロをベンチスタートとしたジダン監督は、「形」で解決を試みた。
アンカーを務められるのは、実質カゼミーロしかいない。そこで指揮官はダブルボランチを採用している。ルカ・モドリッチとトニ・クロースを中盤の底に置き、トップ下にウーデゴールを据えた。
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