メッシの退団騒動に、ペレスとモンチの手腕。ラ・リーガに求められる刷新とアップデート。
歴史には、重みがある。
1969年、バルセロナはヴィック・バッキンガム監督を招聘した。アヤックスでヨハン・クライフをトップデビューさせた指揮官に期待されたのは、「トータルフットボール」のスペインへの「移植」であった。
だがバルセロナでトータルフットボールを実践したのはバッキンガムではなかった。バッキンガムの後任に就いたリヌス・ミケルスだった。
代理人として長く活躍したホセ・マリア・ミンゲージャは語る。
「毎年夏に、補強選手で最低一人はスタメンを入れ替えてアップデートしなければ勝者のチームは作れない」
アップデートーー。魅惑の響きを放つ、この言葉こそが、現代フットボールにおける各クラブの大きな課題である。
(残り2481文字)
この記事は有料です。
誰かに話したくなるサッカー戦術分析のバックナンバーをお申し込みください。
誰かに話したくなるサッカー戦術分析のバックナンバー 2020年9月
税込550円(記事4本)
2020年9月号の有料記事一覧
※すでに購入済みの方はログインしてください。