血圧を管理して、健康を守ろう!効果的なモニタリングのすすめ【高血圧のいろはを理学療法士が解説します】
田舎の民間病院で理学療法士として勤務しているぴぴです。
みなさまにひとつでもためになるような知識や情報をお届けしていきたいと思います。
高血圧治療の基本的な考え方
高血圧は「サイレントキラー」という別名がつくくらい、自覚症状が少ない病気のひとつです。
高血圧はひっそりとあなたに忍び寄り、深刻な病気を引き起こす可能性があります。
高血圧と言われたら・・・
高血圧の治療方法には以下のものがあります。
本記事では治療を自己中断せず継続すること・継続的なモニタリングの必要性について解説していきます。
なぜ、継続的な治療が必要なのか
血圧が適切にコントロールできていないと、心臓や血管に大きな負担がかかり、重大な病気のリスクが高まる可能性があります。
高血圧の治療は1日で完結するものではありません。長くゆっくりと治療や生活習慣の改善を重ねながら、継続的に取り組む必要があります。
治療を継続するためには
- 定期検診で専門家のアドバイスを受ける
- 家庭での血圧測定を習慣にする
の2点がとっても重要です。
定期検診で専門家のアドバイスを受ける
医療機関を受診する際に、医師がチェックするポイントには以下のようなものがあります。
- お薬の効果が発揮されているか
- 処方したお薬の副作用はないか
- 用法用量を正しく飲めているか
などです。
お薬の効き具合には個人差があるため、初めて処方されたお薬は効果がどのようだったか確認する必要があります。
処方された分を飲み切ったらおしまいではなく、飲み切る前に通院し、今後の治療についてどう進めていくのか医師と相談しましょう。
お薬に関しては、
- 処方を継続する
- 漸減する(だんだん減らすこと)
- 終了する
- 違うお薬に変更する
など、効果によって判断が変わることもあります。
通院のタイミングは、お薬の効果を確認できる範囲で医師と相談しましょう。
家庭での血圧測定を習慣にする
家庭での血圧測定も非常に重要です。
起床直後や就寝前など、なるべく決まった時間帯に自宅で血圧を測ることをおすすめしています。
医療機関でも血圧を測りますが、医療スタッフの前では緊張してしまい、普段よりも血圧が高くなってしまうことがあります(白衣高血圧)。
なぜ自宅での血圧測定が必要なのか
- 決まった時間に測定することで、より正確なデータを蓄積することができる
- 異常値を発見しやすい
- 自身の健康管理に役立つ
- 脳血管疾患などのリスクを予防する
- 医療機関を受診した際に、医師の判断材料となる
- 治療に対する関心や意欲を高める
といった役割があります。
最近では家電量販店やネット通販でも血圧計を手軽に購入できるようになっています。
頭痛がする、動悸がするといった、普段と違う症状があるときに測ってみると、血圧や脈拍数が異常値を示すことがありますが、普段の値を知っておかないと、それが異常値なのか気づくこともできませんよね。
現在の状態を知っておくことはとても大切なので、この機会に是非取り入れていただければと思います。
まとめ
血圧の自己管理は、未来の健康を守るための重要なステップです。
自己判断ではなく、データや診断に基づきながら治療を進め、健康を守りましょう。