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骨粗鬆症になりやすい人とは?早速チェックしてみよう【骨粗鬆症のリスク要因を理学療法士がお伝えします】

ぴぴ田舎の民間病院で働く理学療法士

田舎の民間病院で理学療法士として勤務しているぴぴです。

みなさまにひとつでもためになるような知識や情報をお届けしていきたいと思います。

骨粗鬆症になると骨がスカスカになると、前回記事でお伝えしてきましたが、どんな人が骨粗鬆症になりやすいのでしょうか?

本記事では、骨粗鬆症になりやすい人はどんな人?という視点で骨粗鬆症を解説していきたいと思います。

どんな要因が骨粗鬆症と関係するの?

1.年齢

前記事でもお伝えした通り、骨代謝の影響があり、ヒトの骨量は20〜30歳代をピークに、その後は徐々に減少していきます。

そのため、特に50歳代以降で骨粗鬆症のリスクが増加します。

2.性別

骨粗鬆症は女性の割合が多く、男女比は1:3といわれています。

女性の方が多いのには、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの影響があると考えられています。

エストロゲンには骨が溶け出したり吸収されたりするのを抑制する働きがあるため、骨の健康を維持する大切なホルモンです。

ところが、閉経により分泌量が減少するため、急速に骨密度が低下してしまいます。

3.家族歴

家族の中に骨粗鬆症になった人がいる場合、影響度は強くはありませんが、骨粗鬆症発症リスクは高くなります。

身体のつくりや生活習慣などが、骨密度などに影響を与えるといわれています。

4.生活習慣

生活習慣の中でも影響度が高いのは、食生活タバコ・アルコールです。

骨に食生活においては、カルシウムビタミンDが注目されています。

カルシウムは言わずもがな、骨を構成する大切な栄養素と知られていますよね。

ビタミンDは身体の中で骨吸収を効果的に行うために必要な栄養素で、この2つがバランスよく摂取できていることが大切です。

タバコやアルコール取り過ぎは糖尿病でも高血圧でも言えることですが、例に違わず骨に悪影響を与えます。

タバコに含まれるニコチン全身の血流を悪くすることや、エストロゲンの作用を阻害することが知られています。

また、アルコールの過剰摂取カルシウムの吸収を阻害や、尿からのカルシウム排泄を促す作用があり、こちらも骨密度を低下させる原因となります。

5.運動不足

運動不足も骨粗鬆症のリスクを高めます。

骨はウォーキングやジョギングなどで負荷がかかると、それに対応できるように強くなるという特性を持っています。

反対に、負荷を与えない場合には、強い骨を維持し続ける必要がないと判断し、徐々に弱くスカスカになってしまいます。

身体全体で体重を支えるようなウォーキングやジョギングなどは、骨を強くするのにも効果的です。

6.薬の副作用

長期間のステロイド薬を使用している患者さんの30〜50%に骨折が起きやすいといわれています。

ステロイド薬は炎症を抑える効果がありますが、副作用とし骨形成を抑制し、骨吸収を促進する働きがあり、結果として骨密度の低下につながってしまいます。

まとめ

骨粗鬆症のリスク要因には様々なものがありましたね。

この中でも生活習慣や運動習慣は今からでも改善できるものなので、取り組めるものから骨粗鬆症対策をとっていきましょう。

田舎の民間病院で働く理学療法士

地域の高齢者のリハビリや在宅復帰に関わり10年以上理学療法として勤務しています。リハビリ目線でのお役立ちTips、病気・怪我に関する情報を執筆していきます。田舎在住の二児のママです。

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