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ドジャースはロースターの3人を入れ替えてワールドシリーズに臨む。ロハスらが復帰。ヤンキースは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ミゲル・ロハス(ロサンゼルス・ドジャース)Oct 24, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 10月25日(日本時間26日)に始まるワールドシリーズの前に、ロサンゼルス・ドジャースは、ロースターの26人中3人を入れ替えた。

 遊撃手のミゲル・ロハスと2人の投手、アレックス・ベシアブルースダー・グラテロールを加え、外野手のケビン・キアマイアーとこちらも2人の投手、エバン・フィリップスエドガード・エンリケスを外した。ポストシーズンのロースターは、シリーズごと(とシリーズ途中に怪我人が出た場合)に入れ替えることができる。

 ロハスは、ディビジョン・シリーズのロースターに入っていたが、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズは、キアマイアーと入れ替わった。レギュラーシーズンの終盤に左足の内転筋を痛め、ディビジョン・シリーズの最初の3試合は遊撃手として出場したものの、第3戦の3回表にシングル・ヒットを打ち、そこから、三塁まで進んだところで交代。第4戦と第5戦は欠場した。

 キアマイアーは、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズにおいて、6試合中4試合の終盤に出場し、センターを守った(そのうち1試合は、代走→センター)。今年限りで引退することを表明している。

 遊撃は、ロハスとトミー・エドマンのどちらかが守ることになりそうだ。センターの候補には、エドマン、クリス・テイラーキーケー・ヘルナンデスアンディ・パヘズがいる。

 ベシアも、ロースターのイン/アウトは、ロハスと同じだ。ディビジョン・シリーズ第5戦の7回表に2死から登板し、8回表のマウンドにも上がったが、ウォーミング・アップ中に右の肋間筋を痛めた。グラテロールは、先月下旬に肩を痛め、ポストシーズンの2シリーズとも、ロースターに入っていなかった。

 フィリップスは、ポストシーズンの5登板とも無失点ながら、ロサンゼルス・タイムズのジャック・ハリスによると、腕の疲労により、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第6戦にイニングをまたいで投げることができなかったという。9月下旬にメジャーデビューしたエンリケス(「ドジャースのブルペンに最速104マイルのハードボーラーが加わる。K-RODの再来となるか」)は、ポストシーズンの3登板中2登板で点を取られた。

 ちなみに、ベシアがリーグ・チャンピオンシップ・シリーズのロースターから外れた際、代わりに入ったブレント・ハニーウェルJr.は、ワールドシリーズのロースターにも名を連ねている。ジョー・ケリーは、まだ投げることができないのだと思われる。

 今シーズン、ベシアは、67登板で66.1イニングを投げ、防御率1.76を記録した。グラテロールは、怪我に見舞われて7登板に終わったが、昨シーズンは、68登板の67.1イニングで防御率1.20だった。また、ベシアが戻ってきたことで、ブルペンの左投手は、アンソニー・バンダとベシアの2人となった。

 一方、ニューヨーク・ヤンキースは、ロースターから内野手のジョン・バーディを外し、投手のネスター・コーテズを加えた。ドジャースと同じく、野手13人と投手13人のロースターでワールドシリーズに臨む。

 コーテズの復帰については、こちらで書いた。

「ヤンキースはワールドシリーズでローテーションを変更!? 復帰間近の先発投手は8月以降に防御率2.62」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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