ヤンキースはワールドシリーズでローテーションを変更!? 復帰間近の先発投手は8月以降に防御率2.62
ニューヨーク・ヤンキースは、ここまでのポストシーズンで、9試合を行っている。先発マウンドに上がった投手は、4人だ。ゲリット・コールとカルロス・ロドーンが3登板ずつ、クラーク・シュミットが2登板、ルイス・ヒールは1登板。どの試合も、ブルペン・ゲームやオープナーではない。
順当にいけば、ワールドシリーズの第1戦と第2戦は、それぞれ、コールとロドーンが投げるはずだ。第3戦と第4戦は、シュミットとヒールだろう。
ヤンキースには、彼らの他に、今シーズン、先発15登板以上の投手が2人いる。マーカス・ストローマンとネスター・コーテズがそうだ。
ストローマンの先発登板は、考えにくい。リーグ・チャンピオンシップ・シリーズからロースターに入ったが、リリーフ登板もなかった。
一方、コーテズは、肘を痛め、9月25日に予定していた登板を回避した。ディビジョン・シリーズもリーグ・チャンピオンシップ・シリーズも、ロースターには入らなかった。
けれども、復帰は近そうだ。10月19日には、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第5戦の試合前に、バッティング練習で投げている。
ワールドシリーズは、10月25日に始まる。リーグ・チャンピオンシップ・シリーズが両リーグとも5試合以内、10月19日までに終わった場合、ワールドシリーズのスタートは10月22日に前倒しとなっていたが、4勝1敗でヤンキースが制したア・リーグと違い、ナ・リーグは5試合では終わらなかった。ロサンゼルス・ドジャースは、10月20日の第6戦にワールドシリーズ進出を決めた。
ニューヨーク・メッツが第5戦に勝利を収めたおかげで、コーテズは、復帰までのスケジュールに余裕ができた、という見方もできる。あと1度か2度、マウンドから投げて問題がなければ、ワールドシリーズのロースターに入るのではないだろうか。
今シーズンは、174.1イニングを投げ、防御率3.77を記録した。8月以降の44.2イニングに限ると、防御率は2.62だ。同じスパンの防御率は、コールが2.25(60.0イニング)、ロドーンが3.13(54.2イニング)、シュミットが3.65(24.2イニング)、ヒールが4.38(39.0イニング)、ストローマンは6.15(41.0イニング)。離脱もあり、イニングはまちまちながら、コーテズの防御率は、コールに次いで低い。
ロースターにコーテズが加われば、ブルペンの左投手は――ティム・メイザと入れ替わらない限り――2人から3人に増える。ティム・ヒルが外れることは、まずない。
コーテズは、左打者を打率.204に抑えている。この数値は、162イニング以上の58人のなかで、5番目に低い。