ノルウェーのほぼ全政党でセクハラ被害 最低21件を確認 #MeToo
ノルウェーの主要政党8党中7党で、過去5年間で少なくとも21のセクハラ・性被害が報告されていたことが判明した。
21日付のダーグスアヴィーセン紙によると、右派・左派問わず、国会に議席を置く全8政党が同紙に答えた。
中道左派の「中央党」のみが、そのような報告はないとしているが、今後現地メディアの調査が入ることは間違いないだろう。
ノルウェーの政治レベルでもセクハラ被害があることは予想されていた。
与党・保守党のティーナ・ブル議員などは、他政党の女性議員らと共に、政治関係者もセクハラ被害を報告するように最近は呼び掛けていた。
同紙によると、各党のトップレベルに把握されていた過去案件は、労働党(5件)、緑の環境党(4件)、赤党(4件)、進歩党(3件)、自由党(4件)、キリスト教民主党(1件)、保守党と左派社会党は数が未報告。
中には政治家による少女や子どもの強姦など、現地で大きく報道されていた事件も含まれる。
同紙では、セクハラ被害を受けて、進歩党に報告したが真面目に対応してもらえず、保守党へと党を変えたオクラン氏なども紹介されている。
性暴力だけではなく、パーティーでの男性からの無駄に時間が長い抱擁・お尻を触る行為など、政界全体でカルチャーを変えていく必要があるとするクリステン国会議員(労働党、女性)。
「これは全政党にある問題。政治レベルで#MeTooがないだろうと信じるのは、ナイーブすぎる」というブル国会議員(保守党、女性)の意見が紹介されている。
セクハラが蔓延する全業界でのカルチャーをブル議員は「くだらないクソみたいなカルチャー」とも批判する。
Photo&Text: Asaki Abumi