沖縄は旧盆のウンケー 台風9号・11号の動きに注意
台風9号周辺の雨雲が沖縄地方にかかる
台風9号は、8月28日(月)午後6時現在、非常に強い勢力でフィリピンの東を1時間に10キロの速さで北へ進んでいます。中心気圧は955ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルで暴風域を伴っています。
台風は今後、西北西へ向きを変えて30日(水)から31日(木)にかけて、台湾の南から南シナ海へと進む見込みです。現時点では、先島諸島は暴風警戒域から外れましたが、29日(火)以降は、台風周辺の風や雨雲の影響を受ける見込みです。強風や一時的に強まる雨、高波に注意して下さい。
沖縄は旧盆のウンケー
沖縄のお盆は旧暦で行われ、旧暦の7月13日〜15日がお盆期間となります。今年は新暦の8月28日(月)から30日(水)にあたります。沖縄方言で、お盆初日はウンケー(お迎え)、2日目は、ナカヌヒー(中日)、最終日はウークイ(お送り)と表現しています。本日28日(月)は初日のウンケーで、お仏壇のある家庭ではご先祖様をお迎えする日で忙しくしています。
台風11号が発生
8月28日(月)の午前9時にマリアナ諸島付近で台風11号が発生しました。台風は今後、31日(木)から9月1日(金)にかけて暴風域を伴いながら、南大東島付近から沖縄本島の南海上へ進む予想で、旧盆の後に台風接近のおそれがあります。
また、根室市の南の海上には台風10号があり、日本付近で一時的に“トリプル台風”となっていますが、台風10号は沖縄への影響はありません。
藤原の効果
複数の台風が接近して存在する場合に、互いの進路に影響を及ぼして台風が複雑な動きをする”藤原の効果”があります。
今のところは台風9号が去った後に台風11号が沖縄の南海上へ進む見込みですが、万一、台風9号と台風11号が接近することがあると、“藤原の効果”により動きが複雑になる可能性もあり、それぞれの動きに注意が必要です。
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