11月に台風が沖縄へ接近するのは2019年以来
2024年の11月は台風ラッシュとなっています。11月は台風22号、23号、24号、25号が発生し、一時的に4個の台風が同時に存在しました。11月に台風が4個同時に存在するのは台風の統計史上初めてとなりました。
台風は例年、9月以降になると南海上から放物線を描くように日本付近を通る経路が多く、11月や12月はフィリピン付近から大陸付近へ進む経路が主となります。
台風25号と台風24号
11月15日(金)午後9時現在、台風25号はバシー海峡にあって、北へ進んでいます。16日(土)には沖縄の南海上へ進み、次第に沖縄の南海上で熱帯低気圧へ変わる見通しです。
一方、非常に強い勢力の台風24号は11月15日(金)午後9時現在、フィリピンの東にあって暴風域を伴いながら西北西へ進んでいます。今後はルソン島へ進み、18日(月)には南シナ海へ進む予想です。2個の台風が相互作用を及ぼした場合、複雑な動きを取る可能性もあり注意が必要です。
台風25号は熱帯低気圧に変わっても油断は出来ません。過去には11月に熱帯低気圧に変わりながら沖縄へ接近した台風があります。
11月に沖縄へ台風が接近するのは2019年以来
11月に沖縄へ台風が接近するのは、2019年の台風27号以来となります。2019年の台風27号は、11月20日午前9時にフィリピンの東で発生し、22日の午前9時に石垣島の南海上へ進みました。22日夜遅くに宮古島地方にかなり接近し宮古島付近で熱帯低気圧へ変わりました。沖縄本島地方と先島諸島の海上ではしけとなりました。
今回の台風25号も熱帯低気圧に変わりながら沖縄付近へ接近する可能性があります。
沖縄本島地方は先週11月7日(木)から10日(日)にかけて、高気圧のへりを回る湿った空気や、沖縄本島の北の海上に発生した低気圧の影響などで大気の状態が非常に不安定となり、沖縄本島北部には線状降水帯が発生し、顕著な大雨に関する沖縄本島地方気象情報が発表されました。住宅の浸水や停電、断水、土砂崩れ、道路破損など大きな被害が出ています。復旧がまだ出来ていない中での週末を迎えます。
地盤の緩んでいる地域では特に雨の降り方に警戒が必要です。