この1年で中古マンション価格が大きく上がった全国市区町村30、多くに共通する3つの要素とは
「マンションレビュー」を運営するワンノブアカインド社が5月26日に「2022年4月 全国市区町村中古マンション価格ランキング100」を発表した。
同社は全国の市区町村で中古マンション価格が高い場所100カ所を1ヶ月に1度発表している。毎月発表されているため、1年前と比べて中古マンション価格が大きく上がった場所(もしくは下がった場所)がわかるし、1ヶ月前、2ヶ月前と比較もできる。
たとえば、今回発表されたデータを、今年2月に発表されたデータと比較すると、中古マンション価格が大きく上がっている市区町村名に変化が生じていることが分かった。
つまり、この調査発表は「今、日本で中古マンション価格が高い場所はどこか」という本題だけでなく、人気市区町村ごとの価格変動がリアルタイムに分かる指標にもなっているわけだ。
ちなみに、今回発表された中古マンション価格が高い場所ベスト5は以下の通り。
第1位 東京都港区
第2位 東京都千代田区
第3位 東京都渋谷区
第4位 東京都中央区
第5位 東京都目黒区
ランキング20位までに東京23区のうち17区が入っていることも含めて、今年2月に発表されたデータと変化はない。
これに対し、大きく変動しているのが、この1年で中古マンション価格が大きく上がった市区町村の名前。今年2月に発表された上昇率が高い30地点と見比べると、同じ市区町村名は東京都町田市や神奈川県茅ヶ崎市、大阪市吹田市など8つしかない。
上昇率が高い場所はめまぐるしく変化しているわけだ。
さらに、今年2月のデータで中古マンション価格上昇率が全国1位だった東京都町田市が13位に下がるなど、上位の場所も変わりやすい。
中古マンションの場合、相場価格が安いと判定されれば一気に購入者が増えて、その後は価格が上昇。逆に、エリアの中古マンション価格相場が高くなれば、敬遠されて価格が下がる。短期間に価格が変わるため、ランキングがダイナミックに変動するわけだ。
では、今回調査では、どんな場所が価格上昇率で上位になったのか。調べてみると、価格急上昇エリアの多くに共通する存在があることもわかった。
以下、中古マンション価格上昇率が高かった場所と、その理由について検証したい。
この1年、上昇率上位の市区町村に3つの要素
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