まもなく販売「ブランズタワー大阪梅田」は、省エネと災害対応力で最強のタワマンとなる
大阪北区に建設される「ブランズタワー大阪梅田」の開発計画が発表された。その特徴は、進化する梅田エリアの超高層マンションであること。そして、超高層の基準(地上60メートル・階数にして約20階)を超えるマンションとして、初めて「ZEH-M Ready(ゼッチ・エム・レディ)」の基準を達成していること……販売開始は来年4月中旬予定で、モデルルームの公開は年明け2月下旬予定なので、現段階ではニュースリリースと建設地を見るくらいしか情報がない。
しかし、限られた情報をみているだけでも、興味が募る物件である。
たとえば、どうやって超高層建築で「ZEH-M Ready」の基準を満たすことができたのか。
ポイントは再エネルギー利用の仕組みにあるだろう。
板状で開放廊下を持つ超高層ならば、再エネルギーの装置を設置することはしやすい。これに対し、タワー形状で内廊下方式の超高層マンションで必要な装置を全戸分装備することはむずかしい。
しかしながら、その条件を満たすタワー形状の超高層マンションはすでに同じ大阪・梅田エリアで建設が始っている。先例があるのだが、その超高層マンションは「ZEH-M Oriented」であり、一段階上の「ZEH-M Ready」ではない。
また、ニュースリリースでは「青森県の風力発電で得た電力を共用部に活用する」と説明されていたが、送電ロスを勘案すると、青森から大阪まで電線を引っ張ってくるとは考えられない。その仕組みはどうなっているのか。
また、現在得られる数少ない情報のうち、公開されている間取り図で気になる箇所があった。
いくつかの疑問を東急不動産への取材で解き明かした結果、「ブランズタワー大阪梅田」に秘められた特徴が浮かび上がってきた。
それは、省エネ性能の高さだけでなく、「災害対応力の高さ」においても秀でた性能を秘める超高層マンションになるということだった。
首都圏より進んでいる関西の「タイプS」活用
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