【藤沢市】商店街に軒を連ねる「ザ・昭和な八百屋」の70年受け継ぐ「野菜がやたら旨いぬか漬け」
イチゴにメロン、マンゴーに湘南ゴールド。
「ザ・昭和」の雰囲気を色濃く残す「平和堂ストアー」の軒先の下に、果物がずらりと並ぶ『飯田青果』。何から何まで「旬の美味しいもの」をそろえた鵠沼海岸商店街の「地域の八百屋」で、お店を開ければ近所のお客さんが入れ替わり立ち替わりやってきます。
『飯田青果』の店主は、鵠沼海岸商店街振興組合の理事長も務める飯田昌明さん。野菜のことならなんでも知り尽くす「八百屋職人」です。
『飯田青果』のこだわりは、旬の良い物を見極めて仕入れること。「全国各地の新鮮な野菜果物をそろえるだけでなく、地域農家とのつながりも大切にしています」と話す飯田さん。続けて「市場では手に入りにくい野菜果物の相談も承っています。長年培ったネットワークをいかした取り寄せも可能ですので、ぜひ気軽にお声がけください」と言います。また「店構えは昭和な感じだけど、時代の流れにあわせた柔軟なサービスを展開していける八百屋をめざしています」とのこと。野菜果物の仕入れ状況は、公式 Instagram(外部リンク)で情報発信しています。
毎日さまざまな野菜果物が並ぶ『飯田青果』ですが、今日は飯田さんが「ぜひ一度食べて欲しい」と話す3つの商品をご紹介します。まずは綾瀬市で育てられた「桃太郎トマト(大玉4個378円/旬は5月下旬頃まで)」から。
「とりあえずひと口食べてみて!」と、カットした「桃太郎トマト」を持ってきてくれた飯田さん。試食してみると…
濃い!
ここ最近食べたトマトの中で、間違いなく一番濃縮された鮮烈な味わい。飲み込んだ後も、口の中に酸味・甘み・うまみの余韻がしばらく残ります。飯田さんは「味が濃くて美味しいでしょう?とにかくリピーターさんが多いトマトです」「どの野菜にも『旬の美味しい時期(食べやすい時期)』があります。野菜が苦手な人は『旬の美味しい時期』を意識して口にしてみてください、ひと味違いますよ」と言います。
続いて群馬県みなかみ町産の「菌床栽培たくみの里しいたけ(1パック378円/通年販売)」。
飯田さんは「ほら穴のような場所で菌床栽培されたしいたけです。傘の部分の巻きがふくよかでとても肉厚。食べ応えがありますよ」と話します。私は実際に調理(ホイル焼き)して食べてみましたが、しいたけの優しい香りとブリっとした食感が最高でした。
3つ目は「ぬか漬け(各種100円~/通年販売)」。
お店に入ったときから気になっていた大きなぬか床。飯田さんは「ぬか漬けは漬ける野菜や期間、気温や湿度によっても味わいが変わる無添加の発酵食品です」「うちのぬか床は先代から受け継いだ70年もので『足しぬか』をしたりかき混ぜたりしながら毎日手入れをしています。温かい時期はぬかの熟成が進み美味しくなりますので、ぜひ試してみてください」と言います。八百屋なので漬ける「野菜そのもの」が美味しいのは保証されているはずですから(笑)、一度は食べてみたい商品ですよね。
以上のおすすめ3点セットがこちら。
この日の「ぬか漬け」は、きゅうり・かぶ・にんじん。きゅうりとかぶは比較的浅い漬け上がりで、パリっと軽やかな歯ごたえと塩加減(野菜が美味しい...!)。にんじんはしっかり熟成が進んだ絶妙な味わいで、にんじん自体も濃い味でした。白いご飯との相性はもちろん、晩酌のお供にも最高ですね。
鵠沼海岸に暮らす人々の食を力強く支える『飯田青果』。6月以降は生でも食べられる「朝どれトウモロコシ」も並ぶ予定です。お楽しみに!
基本情報
店名:飯田青果
住所:藤沢市鵠沼海岸3丁目1-11
アクセス:小田急江ノ島線「鵠沼海岸駅」より徒歩1分
電話:0466-34-2885
駐車場:無し(近隣にコインパーキング有り)
公式 ホームページ(外部リンク)
公式 Instagram(外部リンク)
※記事内の野菜果物の価格はすべて時価になります。
※詳細は『有限会社飯田青果』の公式サイトをご確認ください。
取材・撮影協力 有限会社飯田青果 飯田 様
※有限会社飯田青果様のご協力により、撮影用商品の一部を無償でご用意いただきました。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。
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