【藤沢市】「顔が怖すぎる最恐の大鳥居」が突如出現する、住宅街の狭い路地
【プライスレス藤沢】
~藤沢の魅力を再発見~
藤沢市内で見つけたプライスレスな情報シリーズ。57カ所目は藤沢市城南の「四ッ谷交差点」近くにある『四ツ谷不動』と『大山道一の鳥居』です。
江戸時代の人々に大人気だった「大山参詣(大山詣り)」。神奈川県伊勢原市のシンボル「大山」をめざし、年間20万人もの人々が参拝に足を運んだと言われる「小旅行」ですよね。そんな「大山参詣」のルーツを残すスポットのひとつが藤沢市にあります。
藤沢市城南の「四ッ谷交差点」辺りは、「大山」へ続く複数の街道のひとつ「田村通り大山道」のスタート地点。今は住宅街となっていますが、かつては旅人を楽しませた「茶屋」が多く立ち並んだ場所でした。そのため「大山道」と「東海道」が交わる「四ツ谷辻」に『四ツ谷不動(大山道標)』が残されています。
延宝4年(1676年)に江戸横山町の講中(信仰者)によって建てられた『四ツ谷不動(大山道標)』。台座部分が道標、その上に半跏像(片足をおろして坐す像)の「不動明王」が腰をかけています(堂外の道標が初代のもので、万治4年(1661年)に江戸浅草蔵前の講中によって建てられたものです)。
『四ツ谷不動(大山道標)』の右側の道へ入ると『大山道一の鳥居』が現れます。まさにこの『大山道一の鳥居』から「田村通り大山道」の旅路が始まるわけですが、何も知らずに初めてここを訪れた人は驚くことでしょう…。
なんせその先に神社仏閣があるわけでもなく、細い路地にいきなり現れる大鳥居。しかも大鳥居にかけられた天狗面は、かなりの圧でこちらを見下ろし睨みをきかせています。その顔も怖すぎ...子どもが泣き出しそうなレベルです...。汗
初代の鳥居は1661年に建てられ、その後たびたび改修。天狗面は1960年の鳥居改修の際にかけられたものだそう。
ご覧の通りかなりインパクト強めの『大山道一の鳥居』ですが、足元にはたくさんの人の名前が刻まれており、この場所が多くの旅人で賑わい親しまれてきたようすがうかがい知れます。
江戸時代のロマンを感じる「大山参詣(大山詣り)」、そして過去と現在が交差する『四ツ谷不動』と『大山道一の鳥居』。調べれば調べるほど、今に息づく歴史にのめり込み「いざ、大山へ!」と旅に出たくなるスポットなのでした。
基本情報
『四ツ谷不動』『大山道一の鳥居』
住所:藤沢市城南1丁目1
※駐車場は無いため、行かれる際は公共交通機関をご利用ください。
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