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バルサは強さを取り戻しているのか。フェリックスとカンセロの躍動にシャビの功績。

森田泰史スポーツライター
リーガで無敗のバルセロナ(写真:ロイター/アフロ)

強さを、取り戻しつつある。

リーガ第8節、バルセロナ対セビージャの一戦は、ホームのバルセロナが勝利した。同節、首位のジローナがレアル・マドリーに敗れたため、バルセロナは2位でありながら唯一無敗のチームになっている。

ホームでセビージャを撃破
ホームでセビージャを撃破写真:ロイター/アフロ

「我々は苦しんだ。過剰なくらいにね。だがパフォーマンス自体は良かったと思う」とはセビージャ戦後のシャビ・エルナンデス監督のコメントだ。

「我々は良いプレーをした。最小得失点差での勝利だったが、相手はセビージャだ。彼らの守備は良かった。ゴールラッシュの試合が2試合続いていたけれど、こういうのはひとつのサイクルだ。大事なのは良いフットボールを見せられたこと。セビージャという、ヨーロッパリーグの王者を相手に、だ」

■シャビの功績

昨季は、リーガで優勝を達成した。バルセロナの「成功」を語る上で、シャビ監督の功績は大きいだろう。

ヨハン・クライフ、ディエゴ・マラドーナ、ロナウジーニョ、リオネル・メッシ…。数多のクラック(名手)が、バルセロナでプレーしてきた。だが監督として大きな影響力を持ったのは2人だ。クライフとジョゼップ・グアルディオラ(現マンチェスター・シティ指揮官)である。

バルセロナがレアル・マドリーやバイエルン・ミュンヘンと異なるのは、確固とした哲学がクラブに紐付いている点だ。攻撃的なフットボール。ポゼッション。ポジショナルプレー。システム(4−3−3)を含め、選手たちはカンテラと呼ばれる下部組織の時代から、それに沿ったプレーを叩き込まれる。

ガビに指示をするシャビ監督
ガビに指示をするシャビ監督写真:ロイター/アフロ

そういった中で、シャビ監督が招聘された。バルセロナのカンテラで育ち、トップ昇格後、多くのタイトルを獲得したシャビ。彼の帰還に、クレ(バルセロナファン)は大いに沸いた。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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