バルサは強さを取り戻しているのか。フェリックスとカンセロの躍動にシャビの功績。
強さを、取り戻しつつある。
リーガ第8節、バルセロナ対セビージャの一戦は、ホームのバルセロナが勝利した。同節、首位のジローナがレアル・マドリーに敗れたため、バルセロナは2位でありながら唯一無敗のチームになっている。
「我々は苦しんだ。過剰なくらいにね。だがパフォーマンス自体は良かったと思う」とはセビージャ戦後のシャビ・エルナンデス監督のコメントだ。
「我々は良いプレーをした。最小得失点差での勝利だったが、相手はセビージャだ。彼らの守備は良かった。ゴールラッシュの試合が2試合続いていたけれど、こういうのはひとつのサイクルだ。大事なのは良いフットボールを見せられたこと。セビージャという、ヨーロッパリーグの王者を相手に、だ」
■シャビの功績
昨季は、リーガで優勝を達成した。バルセロナの「成功」を語る上で、シャビ監督の功績は大きいだろう。
ヨハン・クライフ、ディエゴ・マラドーナ、ロナウジーニョ、リオネル・メッシ…。数多のクラック(名手)が、バルセロナでプレーしてきた。だが監督として大きな影響力を持ったのは2人だ。クライフとジョゼップ・グアルディオラ(現マンチェスター・シティ指揮官)である。
バルセロナがレアル・マドリーやバイエルン・ミュンヘンと異なるのは、確固とした哲学がクラブに紐付いている点だ。攻撃的なフットボール。ポゼッション。ポジショナルプレー。システム(4−3−3)を含め、選手たちはカンテラと呼ばれる下部組織の時代から、それに沿ったプレーを叩き込まれる。
そういった中で、シャビ監督が招聘された。バルセロナのカンテラで育ち、トップ昇格後、多くのタイトルを獲得したシャビ。彼の帰還に、クレ(バルセロナファン)は大いに沸いた。
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