秋の不安感 辛い時は試してみて!保健師がしている心の癒すセルフケアー 手軽に「安心」できる方法
こんにちは、保健師ノンオイル料理研究家の茨木くみ子です。
秋風が吹き、夕暮れが早くなると、なんだか寂しいような、物悲しさを感じることはありますか?
秋は理由もないのに不安になったり、気持ちが落ち込みやすい季節です。
それは日照時間が少なくなることで、セロトニンの分泌量が減少したり、気圧の乱高下などから自律神経が乱れることで起こるといわれています。
今日は理由もなく、ふと寂しさを感じるときに、手軽にできる「心を癒す方法」をご紹介させていただきます。
この方法はいつでも、どこでもできて、お金もかかりません。
効果に個人差はあるかもしれませんが、寂しさ、不安感は次第に薄らぎ、ほっとでき「わたしは大丈夫」と思え、心を癒すことができます。
わたし自身、遺伝的要素か成育歴なのか、はたまた更年期の影響かはわかりませんが、理由もなく物悲しさや不安感を感じることがあります。わたしは目覚めの時に多く感じるのですが、秋から冬にかけては特に、辛さが増す傾向があり、この方法は大いに役立っています。
私のお勧めする方法は「セルフハグ」です。
ハグは海外では恋人同士でなくても、家族、友人などと気軽にする習慣があります。しかし日本人にはあまりなじみのない習慣です。ハグはセロトニンなどの分泌を促しストレスを解消し、幸福感を増す効果があると言われています。
ハグは相手がいなくても、一人でもできます。また子どもやペット、大好きなぬいぐるみやまくら、ふとんなどでも効果はあります。
セロトニンとは
セロトニン(神経伝達物質)は、「幸せホルモン」と言われています。脳の興奮を抑え、心身をリラックスさせる効果があり、不足するとイライラや不安・恐怖などのストレスを感じやすくなると言われています。
「ハグ」の時間は7~8秒間。しっかり、ぎゅーっと
「7秒ハグ」は教育研究家 石川幸夫先生が提唱しています。
子供がお母さんの柔らかさと温もり、お母さんの臭い、そして、身体に響いてくるお母さんの声が伝わるまでの時間。それが「7秒」(7秒~8秒)という時間なのだそうです。
「お腹が痛い」「幼稚園に行きたくない」「後追いがひどくて離れてくれない」「ひっくり返って怒って泣きわめく」などなど育児の困る場面では効果絶大です。
わたしも子育てをしていた頃は、何度もハグでピンチを乗り越えてきました。
私たち大人も、目を閉じて、人の体温やぬくもりを感じ、ゆっくり息を吐きだし、ゆっくり呼吸をします。すると、頭の中で考えていたネガティブな思考が停止し、ほっとして、心が温かくなっていきます。「わたしは大丈夫」「不安や物悲しい寂しさの理由は秋だからかな」と気づき、ほっとできるまで、やはり7秒間かかります。
1人でできるセルフハグ
セルフハグの方法
1. 目を閉じ、右手で左肩を、左手で右肩をぎゅっーと抱きしめます。手の位置など、力の強さなどは自分が安心できる強さにします。)
2.自分のぬくもりを感じ取ります。肩をさすったり、とんとんするのもお勧めです。そのままゆっくり息を吐きます。もう吐き切れないところまで吐いたら、ゆっくり吸います。
3. 心の中で「大丈夫、大丈夫」「いつもよく頑張ってます」「お疲れさま」など、自分をいたわる言葉をかけて。
家族や友人とできる「心のハグ」
いくら家族でも、「抱き合うハグ」は恥ずかしいものです。
しかし「抱き合うハグ」の代わりになることは、ほかにもたくさんあります。
・「愛情をもって触れるハグ」
肩をもんであげたり、さすってもらったり。「愛情を持って触るハグ」にも効果はちゃんとあります。
・友人や仲間とは「言葉のハグ」
友達や仕事上の仲間とは、触れ合うことはなかなかできません。
「握手」でさえ習慣がないと照れくさく感じてしまいます。
しかしそんな時は、「言葉のハグ」があります。
「あいさつ」「感謝の言葉」「アイコンタクト」でいいのです。
職場で「おはようございます」と、仲間に笑顔で言われたら、誰でもうれしく感じることでしょう。
「いつもありがとう、助かっています。」「すごいね、がんばってるね」「心配してます、無理しないで」などの思いやりの言葉がけは、人間関係をよくすることで、互いの自己肯定感を上げ、幸せホルモンの分泌に役立ちます。
幸せホルモンを増やす方法は、ほかにも、日光に当たる、運動するなど、たくさんあります。
受診が必要な時は?
気分が落ち込みがひどく、いままで楽しめていた趣味が楽しく感じられなくなったり、睡眠や食欲などの日常生活に支障をきたしている場合は、つらい気持ちを我慢し続けるのではなく医療機関を受診してください。
アメリカの心理学者と医師らの論文によると、ハグにはストレスを32%(約1日の3分の1)軽減する効果があると報告されています。(論文に飛びます)
最後までお読みいただきありがとうございました。
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