【大賞評価ポイント】
日本の夏の風物詩と言われながら、その歴史や製作工程について意外に深く知られていないであろう花火を深掘り取材。時事性よし、情報量多しで、特にここ数年ご時世柄悩みを抱えてきた業界の葛藤とこの花火会社の取り組み部分は、奥深く読み応えがあります。取材しなければできない製作体験の写真の数々は臨場感満載。この夏、花火を楽しみたくなった人がいるのではないでしょうか。
【受賞コメント】
私が取材時に感じた「花火」への様々な驚き＆意外性が、過不足なく読者にも伝わるよう心がけました。取材の切っ掛けは、企業交流会で知り合ったメディア関係者様より、台東区の有力企業として若松屋様を紹介して頂いた事です。若松屋の担当者様も非常に親切な方で、取材後も様々な形で記事作りにご協力頂けました。両名様のご厚意・サポートにより実力以上の記事を書く事ができ、大賞まで頂けたことに深く御礼申し上げます。

【評価ポイント】
川崎周辺でとても話題になっていたブルーインパルスの飛行について、「この目で見たい！」と思っていた人に向けて大変有益な情報を開催前日に投稿。公開情報を基に独自の考察からおすすめのビューポイントを提案する姿勢は、まさに地元民ならではの視点でした。当日の観覧場所を迷っていた人たちにとって参考になったと思うとともに、読者の行動促進に結びついたのではないでしょうか。
【受賞コメント】
川崎市市制100周年記念で、ブルーインパルスの飛行ルートから住んでいる地域内でどこに行けばベストポイントなのかを考察した記事です。前日に悪天候のため予行飛行が中止になる中、今まで初日の出や花火などの取材の経験からポイントを推測。当日、自分自身も多摩川へ行くとたくさんの人が集まりブルーインパルスを見ることもでき、参考になったという声をたくさんいただきました。

【評価ポイント】
「元フレンチの料理人が始めた豆花専門店」という興味深いタイトルで始まり、そのストーリーにぐっと引き込まれました。読んでいるだけで流行の台湾スイーツの味が想像できるような食リポや、店主から聞いた開店への経緯やメニューへのこだわりは説得力大。特に「開店のきっかけ」についての話は、ただの雑談ではなく、実体験に基づく豆花のヘルシーさが伝わる内容で特に魅力的でした。
【受賞コメント】
「反響がかなり大きく、美味しい豆花屋を探してましたとのお声をたくさんいただき、売り切れの日が続き感謝しております」との感想を店主よりいただきました。移転先が人通りのない路地で、新規のお客様はほとんどなく、9月までこのままなら豆花屋を諦めようかと話し合っていた矢先だったそうです。記事を通じて、豆花ファンとお店をつなぐきっかけとなり大変嬉しく思います。

【評価ポイント】
長崎県が社会課題となっている「犬猫の殺処分数」ワーストランキングに上ることを導入部に持ってきた部分がポイントが高く、ただの「猫がかわいい」だけではない社会的意義を盛り込んだ点を評価します。参照に環境省や自治体のデータ、愛護センターのコメント、活動実績などを入れ込んだことで、信ぴょう性や信頼性を感じ、課題や自分ができることを考えさせる記事でした。
【受賞コメント】
小規模でも動物のために頑張っている人たちに焦点を当て、佐世保市で活動している保護猫ボランティアさんを記事にしました。また、佐世保市で猫の遺棄が相次いでいることも気になり、その啓発の意味も込め執筆しました。取材先のボランティアさんは、多くの方に「Yahoo!ニュース見たよ！」と声を掛けられたそうです。「自分たちの活動と保護猫のことを知ってもらえた」と喜びと感謝の言葉をいただき、私も嬉しかったです。

【評価ポイント】
この地域ならではの、お金をかけず子どもも楽しめるスポットの紹介で、親世代にはうれしい情報で参考になったはずです。アクセスの案内が充実していて、駐車場の情報、自販機の場所、子ども目線の写真など細かい点への配慮は、まさにユーザーの行動をサポートする内容でした。子どもと一緒に安全な場所で見ることができるスポット紹介は、有益な情報となったのではないでしょうか。
【受賞コメント】
今回受賞の連絡をいただき驚きとうれしさの中におります。「珍しい機関車を安全に見られる場所がある」を伝えたいと思い、その場所への道を駐車場案内から丁寧に書くことに注力しました。「子供目線」の写真は記事掲載後「孫を連れて行きたい」「あんな風に見えるんだ！」とコメントをいただいたり反響があり、うれしく思いました。これからも様々な分野の「お役立ち情報」を心掛け「社会と繋がる」記事を書きたいと思います。

【評価ポイント】
「シェアオフィス」という言葉は最近よく聞きますが、あまり聞きなじみがない「シェア実家」というコンセプトへの着目点が面白かったです。相互扶助で成立する子育て支援という考え方が、地域のコミュニティー形成に一役買いそうな楽しみを感じました。まさに地域に根差した内容で、取り組みや意気込みを知るだけで頼ってみようと思う母親は多いのではないでしょうか。
【受賞コメント】
選出していただきありがとうございます。子育てが「孤育て」になってはいけないと、児童虐待や子どもの死亡など目を覆いたくなるニュースに日頃から胸を痛めていました。そんな時地元で始まった、子育て世代を励まし子育てを皆で見守る「シェア実家」。取材時には須山さんご本人も、子育てに孤独を感じた経験を語ってくださり、また利用者がほっとする姿を見て、これこそがローカルニュースを発信する醍醐味だと感じました。

【評価ポイント】
廃れゆく街の本屋を取り上げた、地元民ならではのアンテナ感度。タイトルの「閉店まであと7日」にはお世話になった地元民への行動促進が盛り込まれています。写真がきれいで、レトロな空間・雰囲気がよく伝わってきます。地域にある小さな個店を深掘りできるのは地域クリエイターの強み。地元へ目くばせをしていたこんなすてきなお店があったことを知らせる良い記事ではないでしょうか。
【受賞コメント】
長崎の老舗商店街にあるアンテナショップの閉店の話題を取り上げました。長崎の人にとっては、馴染みのある地元出版社が運営しています。閉店の話題ですが、お店に訪れたことがない方にも、どのようなお店だったのか伝わるような記事づくりを意識しました。記事の反響も大きく、お店・出版社にも、とても喜んでいただけました。また、閉店を知らなかった方々にも情報が届き、みなさんのお役に立てたことが何よりも嬉しいです。

【評価ポイント】
タイトルにある「草ボーボーの公園」？ 普通なら見逃してしまうような近所の公園の様相がニュースとして伝わってくるリポートです。樹木医に聞いた話を読むと、なるほど納得。近所の公園が生物多様性にひも付いている。そんな新しい発見と気付きを与えてくれる良記事でした。散策を楽しむ人々の写真から、公園全体のゆったりとした空気感が伝わってきます。
【受賞コメント】
藤沢市の自然環境を活かした『遠藤笹窪谷公園』。取材を進める中で、園内には「子どもにも知って欲しい」市の取り組みや社会課題が山ほどあることに気づきました。そこで「より多くの人に届くよう」文中では難しい言葉や表現を控え、惹き込まれるタイトルを考え抜きました。掲載後、Instagramのフォロワーが数倍に増えたとのこと。受賞にあたり、樹木医の田村さんはじめ関係者のみなさまには感謝の気持ちでいっぱいです。