【長崎市】長崎文献社「ブック船長」6月末閉店。7年間の感謝を込めてセール開催中。閉店まであと7日!
アルコア中通りにある、長崎文献社のアンテナショップ「ブック船長」が、6月30日をもって閉店することになりました。
先月中旬に発表され、みなさんと同じく、私もショックを受けたひとりです。寂しい気持ちになりながら、私もようやく足を運ぶことができました。
2017年8月14日に開店以来、約7年間、市民の方をはじめ、観光客の方も多く訪れてきた場所です。私もよく買い物途中にふらりと立ち寄り、長崎の歴史情報を仕入れたものです。
長崎文献社は、長崎のまちあるき本やエッセイ、歴史小説、写真集など幅広いジャンルの本を出版されています。ブック船長では、これらの文献社の本はもちろん、それ以外の長崎関連の本や雑誌も多く取りそろえていました。
また、古版画のポスターや地元作家のポストカードなどは、長崎土産としても人気だったそうです。ここに来ると、長崎にまつわるものは、すべてそろっていると言っても過言ではあません。
今後、文献社出版の本やオリジナルグッズは、駅前の交通会館(県営バスターミナル)5階長崎文献社にて、引き続き購入することができます。その他の長崎関連のポストカードなどは、好文堂書店や県美術館、市内の雑貨店などでそれぞれ販売されます。詳しくは、ブック船長のInstagramにて紹介されていますので、ご確認ください。
店長の中原茂樹さんは、「おかげさまで、長崎の歴史や文化を多くの方に発信するという当初の目的は達成できたのでは」とほほえみます。
閉店までは、7年間の感謝を込めてセールも開催中です。長崎文献社の本やグッズがお得に購入できます。人気の『旅する長崎学』シリーズは20%オフ、『グラバー魚譜』はなんと半額になっていました!
また、1,000円以上3,000未満お買い上げの方には、半額本2冊進呈という嬉しすぎるキャンペーンも。私も楽しく買い物させていただきました。
在庫が少なくなってきていますので、ぜひこの機会に、気になっていた一冊を購入してみてはいかがでしょうか。
個人的には、長崎古版画の名刺台紙も惹かれました。長崎文献社オリジナルの美術名刺で、とてもかっこいいです。
中原店長は、「長崎という狭い町で、これだけ密な歴史や文化があるのは珍しい」と話します。長崎文献社としては、今後も長崎の歴史やカトリック、原爆など、様々な視点から本づくりをしていきたいそうです。また、これまでの出版物も長く楽しんでもらえるようにと改訂も重ねています。
今回ブック船長を訪れ、改めて、他県ではあまり見かけない、ユニークなアンテナショップだったなと感じました。長崎のことを一度に知ることができる貴重な場所でした。
オランダ語で船長は、Capitanカピタン。長崎にゆかりのある言葉です。ブック船長という店名には、長崎の町で、荒波に立ち向かっていこうという意味も込められていました。
長崎文献社は、今年も新刊を多数出版されています。今後も、新刊の発売などに合わせてフォーラムを開催していくそう。また違った形で、みなさんが集える空間になりそうですね。これからのブック船長の新たな船出が楽しみです!
閉店まであと7日間。みなさんも心残りがないように、ぜひ足をお運びください。