知ってほしい外国籍の子の保育園生活「どうして髪がクルクルなの」に答えることの難しさ
現役の保育士(幼保英検1級)です。
「外国籍やハーフの子が保育園に入園!保育園生活1日目の舞台裏を幼保英検1級現役保育士が紹介」という記事で、外国籍の子どもの保育園生活1日目を紹介しました。
保育園にも慣れ、3歳にもなると今度はお友達との関わり方が気になってきます。
外国籍やハーフの子どもは、保育園ではどのように日本語話者のお友達と関わっているのでしょうか。
また、日本人園児たちも外国にルーツを持つお友達から良い影響を受けているようです。
今回は、保育園に入園した外国籍の子どもとお友達との関わり方にスポットを当てて、保育園内での様子を紹介します。
話したい言語で話しまくり共に遊ぶ園児たち
2歳を過ぎると、何かをお話しすることが楽しくてしょうがない子も増えてきます。国籍は無関係です。
何語なのかすら分からない言葉で日本人のお友達にひらすら話しかけている両親共に外国籍のテレちゃん(仮名)。
お友達も「うん」とか「そうじゃない」とか、理解したかのように返事をしています。
しばらくすると、お友達と一緒に何やら長い棒状のものをブロックで作りはじめました。お友達は赤とオレンジのブロックがいっぱいの棒、テレちゃんは青と白がいっぱいの棒です。
テレちゃんの食べるジェスチャーから判断すると、2人で協力してアイスキャンディを作ったようです。
2人とも美味しそうに食べる真似をしています。
このような姿を見ると、改めて言語を超えた子どもたち同士のコミュニケーション能力の高さに驚かされます。
年長児は考える「あの子はどうして髪がクルクルなの?」
年長さんにもなると個性や違いにも意識が向き、疑問として保育士にぶつけるようになります。
外国にルーツを持つ園児が増えてきたとはいえ、インターナショナルスクールでもない保育園では、まだまだ少数派。
「どうしてテレちゃんだけ髪の毛がクルクルなの」
「ロイ君の言っていることが分からないんだけど」
「ジョー君だけ顔が黒いと思う」
これらは、実際に園児たちから投げかけられた質問です。
そんなとき、皆さんはどう子どもたちに答えますか?
筆者も悩んで、結果、それぞれの子の出身国の地理や気候、言語名、良く食べる食材、風習などを予め調べておいて他の園児にも紹介するようにしています。
多くの日本人園児にとって、人生で初めてできたであろう外国にルーツを持つお友達。
国籍を問わず、保育園という場所がお互いから多くを学べる場になって欲しいと願っています。
まとめ
今回は、保育園に入園した外国籍の子どもと日本語話者のお友達との関わり方にスポットを当てて、保育園内での様子を紹介してきました。
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