保育園の先生がモヤっとしても保護者に言えないこと5つ「保護者の仕事」編
共働きの現役保育士です。
保育園の先生がモヤっとしながらも保護者には言えないことは多いです。
今回は、「保護者の仕事」にまつわる保育士のモヤモヤを5つ吐露させてください。
※すべて仮名
〇曜日はお休みですよね
公立や認可保育園の場合は、入園後も年に一回、現況届という名称の書類を提出し、次年度も保育園を継続利用するための手続があります。
提出書類には、両親の勤務曜日や時間帯を証明する勤務証明書が含まれています。
このため、勤務がない曜日に登園してくる園児を見ると、「今日は、〇〇君のパパは休みなのになあ」と思います。
筆者の場合は、保護者に対し「今日はお仕事お休みですよね」というセリフを言ったことことがありませんが、「おや?」と思うのは事実です。
本当に非課税家庭でしょうか
保育園では給食がありますが、給食費は主食費と副食費の2種類に分けて集金があります。
- 主食費:お米・麺・パン代など
- 副食費:おかず・おやつ・お茶代など
主食費は全世帯から徴収しますが、2019年から実施されている保育の無償化により住民税非課税世帯は副食費が無料となっています。
保育園側は市区町村からの指示に基づき、月初になると「〇〇ちゃんちと〇〇君ちは、副食費の請求から外して・・」と確認しながら請求書を作成します。
先日、市区町村から「来月から田中さくらさん(仮名)は免除対象家庭となりました」と連絡があったものの、さくらちゃんのお家からは先月ハワイ旅行のお土産をもらったばかり。
お洋服も、量販店のものは一切着ておらず、お友達が誰も着ていないお洋服ばかりなので、正直驚きました。
どの家庭が副食費免除になったとしても、保育園や保育士には1円も入らない上、請求処理が煩雑になるだけでメリットなしです。
よって、「さくらちゃんちは免除対象で・・」と機械的に請求処理するだけなのですが、多少モヤっとはします。
もう少し早くお迎えに来れませんか
朝は7時から夜は19時まで保育園で過ごし、土曜保育も利用するヨウちゃん。
とある日の昼下がり、某シュークリーム店のシュークリームを頬張りながら保育園の目の前を通り過ぎるヨウちゃんママを目撃。
「そのシュークリーム屋さんが閉店する18時30分前にお迎えにして、ヨウちゃんと一緒に買いに行ってあげても良いのでは」と思ってしまいました。
そう思っていても、「もう少し早くお迎えを・・」とは言ったことがありませんが。
2人でお家で何しているのでしょうか
育休を取得するパパも数名でてきました。保育士としてもパパの育休、大歓迎です。
第二子の出産で半年の育休を取得することになったユウキ君パパ。
その後、両親とも育休なのでお兄ちゃんのユウキ君の保育時間も短くなるのかなと予想していましたが、これまでと変わらず7時15分登園、17時45分降園。
妹ができてから若干情緒不安定になるユウキ君を見ながら、「ママとパパ、2人して家で何してるんだろう」と想像が膨らみます。
パパのお仕事は何でしょうか
朝7時20分。トラックに乗ってパパとコウ君が登園。
コウ君を保育園に預けた後、そのまま配達に向かう模様です。
保育士が仕事について保護者に聞くことはありませんが、興味が湧いてコウ君には「コウ君ちのトラック、かっこいいね。何を運んでいるの」と声をかけました。
すると、2歳児ながらパパが運ぶのは食品であることや、高速道路を使って運搬することなどを理解しており、言葉で教えてくれました。
パソコンの中で完結するような職種が増える中、子どもが親が仕事をする様子が見て、理解を深めやすい仕事は素敵ですよね。
「トラックの中にはお布団がある」というプチ情報を交えながらパパの仕事について語る、コウ君の誇らしげな顔がまぶしかったです。
まとめ
保護者の仕事にまつわる「保育園の先生がモヤっとしながらも保護者には言えないこと」を5つ紹介してきました。
園児にママ・パパの仕事について聞くと「今日からパパ出張」とか「ママはドレス(を作る)の仕事」などと嬉しそう。
子どもたちは、一生懸命仕事を頑張るママ・パパに誇りを持っていることが伝わってきます。
今日も、子どもたちと元気に保育園でママ・パパの帰りを待っています。