トマトが夏の体にいい理由とは?美肌・精神安定・夏カゼ予防
「トマトが赤くなると、医者が青くなる」という諺をご存じですか?
トマトが旬を迎えると医者の商売が上がったりで医者の顔が青くなるほど、トマトは栄養価が豊富で、体調を整える効果があるということを表した諺です。
そこで今回は旬を迎えているトマトのすごい効果とおすすめレシピを紹介します。
リコピンと豊富なビタミンで美肌効果
トマトの栄養素で特に注目するのが、赤い色素でもあるリコピンです。リコピンは抗酸化作用が非常に高く、夏の紫外線ダメージによる肌の赤みや色素沈着などを軽減する働きがあります。ある研究では、2週間摂取したところ、実際に肌が明るくなったという研究結果もあるほどです。
さらにトマトには、ビタミンCやビタミンEも含まれ、相乗効果で体内の活性酸素を除去するので、シミやシワの発生を抑制するほか、免疫アップの効果も期待できます。
暑さからくるイライラ改善
トマトにはアミノ酸の1種のGABAが含まれています。GABAは興奮を鎮めて心を穏やかにする効果があります。暑いと気持ちが高ぶりやすくイライラしやすくなりますが、高ぶった夏の心を落ち着かせる効果がトマトにはあります。
薬膳でもトマトは、平肝(へいかん)といって気持ちの高ぶりを抑える効果のある食材として、夏の食養生で多く利用されています。
酸味で疲労回復と夏バテ予防
トマトの酸味はクエン酸やリンゴ酸などによるものです。これらには高い疲労回復効果があり、夏バテの予防に効果的です。
また胃の働きを促進する作用もあり、胃もたれを改善してくれる効果もあります。ヨーロッパでは「トマトのある家に胃腸病なし」という言葉があるほどです。
トマトには、暑さで働きが弱った胃腸の働きを促進して食欲も増進するので、夏バテ予防にとてもおすすめです。
焼き肉のタレで味が決まる!ささみとトマトの中華サラダ
今回は、トマト&たんぱく質&焼き肉のたれで、簡単に作れる中華サラダを紹介します。鶏ささみはレンジ加熱するだけなので、台所が暑くなるこの時期でも、気軽に作れます。トマトとたんぱく質を一緒にとれるので、夏バテ予防に特におすすめのメニューです。
■2人分
鶏ささみ=2本
トマト=大1個
A.焼き肉のたれ=大さじ2と1/2(醤油ベースがおすすめ)
A.酢=大さじ1
白ごま=お好みで
①-耐熱容器に鶏ささみを入れて、蓋をしてレンジで1分加熱し、ささみをひっくり返して、追加で40秒加熱(600w)。
加熱後は3分ほど置いて、余熱で中まで火を通しつつ手で触れるくらいになるまで冷ます。
②-トマトは半分に切って5mm幅に切って、お皿に並べる。
③-ささみの粗熱がとれたら、筋の先端は取り除きながら、食べやすいサイズに手で裂いて、【A】を混ぜる。(ささみの汁は捨てないでいっしょに混ぜる)
④-②に③をのせて、白ごまをかける。(汁はたれになるので、一緒にかけてください)
まとめ
今回は、トマトの夏に嬉しい効能とおすすめのレシピを紹介しました。トマトは美肌・イライラ改善、夏バテ予防など夏の心と体を整える食材です。ぜひ食べて、体調を整えてくださいね。