「つけ麺日本一」の称号はどの店に? 伝説のイベント『大つけ麺博』が10年ぶりに復活した理由とは?
つけ麺文化を定着させたイベントが10年振りに復活
つけ麺文化を定着させた伝説のイベントが10年ぶりに復活。東京新宿の大久保公園で開催中の『大つけ麺博 日本一決定戦』(開催期間:10月10日〜11月6日/会場:新宿区立大久保公園 特設会場/主催:大つけ麺博実行委員会)は、全国から選りすぐりのつけ麺が集結するつけ麺だけのイベントだ。
つけ麺専門店はもちろんラーメン店も自慢のつけ麺で参戦。「つけ麺日本一」の称号をかけて、4週間にわたり40軒のつけ麺店とラーメン店が入れ替わりで出店する。ここ数年『大つけ麺博』が主催するイベントは、ラーメンにも門戸を開放して全国のラーメンやつけ麺が集まるイベントが主だったが、今回は原点回帰で全ての店がつけ麺で勝負する。
この10年で新しいつけ麺が増えた
全国各地で開催されているラーメンイベントの中で、これまで『大つけ麺博』が開催してきたイベントは突出した個性を放ってきた。つけ麺だけのイベントというのも斬新であったし、実際に食べた人が投票することで日本一を決めたり、100店舗以上ものラーメン店が参加するイベントなど、常に新たな仕掛けで話題を集めてきた『大つけ麺博』。なぜ今回は本来の『大つけ麺博』のスタイルに戻したのか。
「これまで約10年のあいだ、つけ麺だけではなくラーメンも出すイベントをやって来ましたが、この10年で大つけ麺博に出たことのない新しい店も出て来ましたので、久々につけ麺日本一を決めるイベントを開催しようと思いました」(大つけ麺博プロデューサー 井上淳矢さん)
ラーメン業界は常に新しい店が生まれては消えていく、シビアな生存競争が繰り広げられており、それが業界全体を活性化させている側面もある。この10年で新しいつけ麺を出す店が次々と登場しているが、『大つけ麺博』というつけ麺界最大のイベントに出る機会がなかったことになる。
新しいつけ麺界のスターを生み出したい
「10年前にはなかったお店もたくさん参加していますし、今再び日本一を決めるというのは価値があるのではないかと。新しい時代を作るではないですけれど、新しいつけ麺界のスターが生まれたらいいなと思っています」(井上さん)
今でこそつけ麺は全国各地で食べられるようになったが、今から20年ほど前はつけ麺を出す店は少なかった。つけ麺という麺料理が認知されて、文化として定着していく過程において、つけ麺にスポットを当て続けた『大つけ麺博』が果たした役割は大きい。
「今でこそラーメン店の多くがつけ麺も出していますが、僕らが最初に大つけ麺博をやった時は、ラーメンしか出していないお店が多かったですし、つけ麺自体がラーメンの亜種のように扱われていた気がします。そこから比べるとつけ麺専門店だけではなく、つけ麺も出しているラーメン店もすごく増えました。そういう意味ではつけ麺は確実に広がっているのではないでしょうか」(井上さん)
食べた人の投票によって日本一が決まる
今回の『大つけ麺博 日本一決定戦』は、その名の通り日本一のつけ麺を決めるというのが趣旨。全店共通食券制で、つけ麺の食券には投票コイン引換券が付いており、引き換えたコインを投票箱に入れれば投票完了となる。
自分が食べたつけ麺に投票しても良いし、3杯食べた中で一番美味しいと思ったつけ麺に3票入れても構わない。また、投票に値する店がないと感じた場合は「不満足」の箱に入れることも出来る。ぜひバラエティ豊かなつけ麺を食べ比べて、日本一のつけ麺をあなたの一票で決めてほしい。
※写真は筆者によるものです(出典があるものを除く)。
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