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ベッツのワールドシリーズ優勝3度は今世紀最多!? レッドソックス、ドジャース、ドジャース

宇根夏樹ベースボール・ライター
フレディ・フリーマン(手前)とムーキー・ベッツ Oct 30, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今年のワールドシリーズは、ロサンゼルス・ドジャースが4勝1敗でニューヨーク・ヤンキースを下した。

 ドジャースには、4年前にも優勝を味わった選手が何人かいる。なかでも、ムーキー・ベッツは、今年が3度目の優勝だ。1度目がボストン・レッドソックス時代の2018年、2度目は2020年。ワールドシリーズに3度出場し、いずれも、優勝を飾ったチームでプレーしている。

「ドジャースにはワールドシリーズを経験している選手が10人以上。ベッツは2度出場のどちらも優勝」

 今世紀に入ってから、ワールドシリーズ優勝3度以上の選手は、以下のとおり。

筆者作成
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 ここでは、ワールドシリーズにおいて、優勝したチームのシリーズ・ロースターに名を連ねた回数を数えている。

 例えば、ジョー・ケリー(ドジャース)は、今年のワールドシリーズのロースターには入っていなかったので、優勝は2度だ。2018年のレッドソックスと2020年のドジャースで、ベッツとともに優勝メンバーとなった。

 一方、優勝4度のハビア・ロペスは、2012年のワールドシリーズでは投げていない。けれども、シリーズ・ロースターには入っていたので、それも回数に含めている。ウィル・スミス(カンザスシティ・ロイヤルズ)も、ロペスと同様に、2022年のワールドシリーズは登板しなかったものの、ロースターに名を連ねていた。

 この14人中8人は、サンフランシスコ・ジャイアンツで3度、優勝を経験している。また、ジャイアンツ時代とレッドソックス時代を除くと、優勝3度はスミスだけとなる。

 彼らのうち、カート・シリングジェレミー・アフェルトは、ワールドシリーズ敗退も経験している。シリングはフィラデルフィア・フィリーズ時代の1993年、アフェルトはコロラド・ロッキーズ時代の2007年がそう。2人とも、初出場のワールドシリーズだった。

 ちなみに、ここ5年のワールドシリーズ優勝チームは、いずれも「ウィル・スミス」を擁している。2021~23年がリリーバーのウィル・スミス、2020年と今年は捕手のウィル・スミスだ(「過去4年のワールドシリーズ優勝はすべて違うチームだが、どのチームにも「ウィル・スミス」がいた」)。

 リリーバーのスミスは、今オフにFAとなる。捕手のスミスは、来シーズンもドジャースでプレーする。3月下旬に、10年1億4000万ドル(2024~33年)の延長契約を交わした。

 なお、20世紀含めると、ワールドシリーズ優勝は、ヨギ・ベラの10度が最も多い。ベラの優勝は、すべてヤンキース時代だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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