Yahoo!ニュース

【英会話・間違いあるある】「I think it's not easy.」 どこが間違っている?

番場直之英会話フォービー代表/TOEIC満点講師

皆さんこんにちは。ForB(フォービー) Englishの番場です。本日は日本人がよく間違える「think」の使い方を、「I think it's not easy.」を例にとってご説明します。

それではまず、下記例文を見てみましょう。

例文

1. I think it's not easy.
2. I don't think it's easy.

1番目の文を訳してみると、「私はそれが簡単ではないと思います」、2番目の文を訳してみると、「私はそれが簡単だとは思いません」となります。結局1番目も2番目も意味は同じようになりますが、否定の意味を持つ「not」の位置が異なります。

動詞の「think」は後ろに「that節(that + 主語 + 動詞)」を取り、「~が~すると思う」という文を作ることができます。「think」の後ろの「that」はよく省略され、例文でも省略されています。

1番目の文では「not」は「that節」の中にありますが、2番目の文では「think」の前にあります。

ネイティブスピーカーがどちらを使うかと言うと、2番目の文になります。1番目の文をネイティブスピーカーの前で言うと、おそらく変な顔をされます。違和感を感じるのでしょう。

「think + that節」を否定の文にする場合、否定語「not」は「that節」の中ではなく、「think」の前に来ます。「I think」であれば「I don't think」となります。

つまり、2番目の文がネイティブスピーカーにとっては自然な文となり、正しい文となります。

それでは次に別の例文を見てみましょう。

例文

1. Do you think it's not easy?
2. Don't you think it's easy?

今度は疑問文です。1番目の文と2番目の文では、どちらが正しいでしょうか?

正しいのは、2番目の文になります。これらの疑問文も「that節」の「that」は省略されています。否定語「not」は「that節」の中には来ないので、「Don't you think +(that)+ 主語 + 動詞?」が正しい形になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?日本人としては「どっちでもいいじゃん」と思うのですが、ネイティブスピーカーからすると、間違ったほうは違和感を感じるのでしょう。「think + that節」を否定の文にする場合にはお気を付けください!

同じ内容をネイティブ講師がYouTubeで解説しています。例文の発音の確認、リスニング、音読の練習として是非ご活用ください!

動画で英語を勉強したいという方は、私のYouTubeチャンネル(チャンネル登録者数12万人)に700本以上の英語学習者向け動画がありますので、こちらから是非ご覧ください!

関連記事

英会話フォービー代表/TOEIC満点講師

英会話フォービー代表。明治大学理工学部卒業。システムエンジニアを経て、外資系コンサルティング会社勤務。一橋大学大学院にてMBAを取得し起業。TOEICは1999年から毎年受験し、受験回数は100回超。初受験の500点台から990点(満点)までスコアを上げる。現在、大学、企業、英会話スクールにて幅広い層の学習者を指導。また、語学教材の執筆、英語学習者向けYouTubeチャンネル「ForBenglish」(登録者数13万人)の運営を行う。

番場直之の最近の記事