マジョルカの強さを解明。ロングカウンター→前線からのプレスのスタイル変更で上位進出の可能性。
マジョルカは、強い。
昨季限りでハビエル・アギーレ監督が退任した。後任に選ばれたのは、ヤコバ・アラサテ監督だった。アラサテ監督には、オサスナを6シーズン率いて、1部に定着させた実績があるのだ。
マジョルカは、強い。
マジョルカには、アブドン・プラッツ、アントニオ・ライージョといった選手がいる。彼らはセグンダB(当時の実質3部)時代からマジョルカでプレーしており、酸いも甘いも知り尽くしている。そういうベテランのいるチームは簡単には崩れない。
■序盤戦の好調の理由
今季、リーガエスパニョーラ開幕節で、マジョルカがレアル・マドリーに引き分けたというニュースは、周囲を驚かせた。試合前の段階では、キリアン・エムバペが加入したマドリーが、如何にしてマジョルカを蹂躙するかというところに焦点が当てられていたためだ。
だがマジョルカの力は本物だった。リーガ9試合を終え、7位につける。今季、序盤戦でセンセーションとなっているチームを、解き明かしたい。
昨季までのマジョルカは、アギーレ監督の下、守備的に戦っていた。5バックを敷いて、ロングカウンターを仕掛ける。最前線のベダト・ムリキにボールを当て、そこから何とか攻撃を試みようとするチームだった。
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