今季のラ・リーガはセルタが面白い?ヒラルデス政権の変化とカンテラーノ重宝の帰属意識。
昨季の終盤戦において、良い感覚でシーズンを終えたチームがある。セルタだ。
現在、セルタを率いるのはクラウディオ・ヒラルデス監督である。セルタのカンテラで指導をしていたヒラルデス監督だったが、ラファ・ベニテス前監督の成績不振を受け、2023−24シーズン終盤に昇任する格好でチャンスを得た。
「僕たちはこういう風にプレーすべきだ! 負ける時もあるかも知れない。だけど、常にこうして戦わないと」
5月17日のセビージャ戦後、こう語ったのはイアゴ・アスパスだ。
■攻撃的なフットボールを展開
アスパスは、ベニテス政権で苦しんでいた選手の一人だ。【4−4−2】あるいは【5−3−2】のシステムで、チームが守備を固めるなか、度々、前線で孤立していた。
それはセルティスモ(セルタ主義)が望むところでもなかった。守備的に戦うチーム、挙げられない成果(降格権内に勝ち点2差まで沈下)、サポーターの心は離れていった。
ヒラルデス監督は、違う。初陣のセビージャ戦では、ポゼッション率65%、シュート数18本を記録した。ボールを保持して、相手を押し込む。アイデアは明確だった。
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