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前進か、後退か。ヤマルの負傷で表面化したバルサの問題と、氷山の一角。

森田泰史スポーツライター
バルセロナとスペイン代表で活躍するヤマル(写真:ムツ・カワモリ/アフロ)

三歩進んで、二歩下がる。

人生とは、そういうものだ。そう、割り切れたらいい。だが実際には、そのように簡単にはいかない。

今季序盤戦で好調のバルセロナ
今季序盤戦で好調のバルセロナ写真:なかしまだいすけ/アフロ

バルセロナの話だ。近年、このクラブは「前に進んでいる」というのと「問題を抱えている」という二律背反の中で、ずっと歩んでいるように見える。

■財政と赤字の計上

バルセロナは、2023−24シーズンを9100万ユーロの赤字で終えた。大きかったのは、子会社に相当する『バルサ・ビジョン』の一部売却の失敗だ。

ドイツの企業である『リベロ』が、この子会社の権利の24,5%買うことで合意していたが、現状、その支払いは滞っている。

あまりネガティブなことを書き連ねたくはないが、実は、問題はもう少し複雑で、根深い。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『WSK』『サッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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