レアル・マドリーと「ベリンガム・システム」に依存する危険性。
今季、リーガエスパニョーラで大ブレイクを果たしている。
ジュード・ベリンガムは、この夏、移籍金1億500万ユーロでボルシア・ドルトムントからレアル・マドリーに移籍。マドリー加入後、シーズン序盤戦だけで13ゴールをマークして、瞬く間にマドリディスタの愛と信頼を勝ち取った。
■ベリンガム・システムの機能性
カルロ・アンチェロッティ監督は今季、プレシーズンからベリンガムを中心にチームビルディングを行ってきた。【4−4−2】中盤ダイヤモンド型の布陣で、トップ下にベリンガムを嵌める。この「ベリンガム・システム」を機能させるべく腐心してきた。
指揮官の試みは、うまくいっていた。だがベリンガムがリーガエスパニョーラ第12節ラージョ・バジェカーノ戦で負傷。長期離脱には至らなかったが、「ベリンガム・システム」に陰りが見え始めた。
マドリーは、今後、徐々に「ベリンガム・システム 」以外の方法にアプローチしていく必要があるだろう。
ただ、その際、問題がないわけではない。
まずはロドリゴ・ゴエスの「ゴール欠乏症」だ。ベリンガムの活躍と対照的に、今季のマドリーで不振に喘いでいるのがロドリゴだ。
ロドリゴは、今季、【4−4−2】で2トップの一角に据えられている。ヴィニシウス・ジュニオールあるいはホセルを相棒として、マドリーの前線で攻撃の中核を担ってきた。
2トップシステムのマドリーだが、その実、ロドリゴ、ベリンガム、ホセル(ヴィニシウス)で“擬似3トップ”を形成するというのがアンチェロッティ監督の狙いだ。
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