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日本人女性の睡眠は短すぎ!?意外すぎる睡眠不足の悪影響3選

rina 睡眠インテリア睡眠健康指導士/インテリアコーディネーター/薬剤師

3月8日は国際女性デーです。仕事、家事、育児など日々忙しく過ごす女性は増えていますが、それと同時に睡眠不足の女性も増えている傾向にあるようです。


この記事で紹介すること
・日本人女性の睡眠時間が危険
・なぜ女性の睡眠時間が短い傾向なの?
・睡眠不足による悪影響3選


・日本人女性の睡眠時間が危険

2021年に経済協力開発機構(OECD)が行った国別睡眠時間の調査によると、日本人の平均睡眠時間は7時間22分で33か国中最下位でした。ちなみにアメリカは8時間51分で、日本より89分長い結果でした。
さらに男女別にみると、日本人女性は男性より平均睡眠時間が短い傾向です。
日本人は全体的に睡眠時間が足りていない可能性が高く、さらに男性より女性の方が睡眠時間は不足している傾向にあるようです。

・なぜ女性の睡眠時間が短い傾向なの?

女性の平均睡眠時間が短い原因はいくつか考えられますが、まず1つは女性ホルモンの影響です。
女性は周期的にホルモンバランスが変化しますが、特に生理前の黄体期には黄体ホルモンの影響で睡眠の質が低下しやすいことがわかっています。
また、40~50代女性はホルモンバランスの変化により更年期症状が起こりやすくなります。自律神経のバランスが乱れやすくなることで、睡眠の不調が起こりやすい時期です。

さらに、身体的な影響以外にも「眠りたくても眠る時間がない」といったことも考えられます。仕事、家事、育児など日々時間に追われて忙しく過ごす女性は増えてきている傾向にあるようです。

・睡眠不足による悪影響3選

❶太りやすい
睡眠時間が不十分だと、食欲を増進させるホルモンの分泌が増え、食欲を抑えるホルモンの分泌が減ることがわかっています。さらに体の代謝も低下してしまう傾向にあります。
睡眠時間を削ってしまうと、知らず知らずのうちに体は肥満体質になっているかもしれません。
ダイエットに取り組まれている方は、まずは睡眠時間の確保がおすすめです。

❷高血圧リスクの上昇
睡眠時間は高血圧とも関連性があることがわかっています。
若いころの睡眠が不十分だと、数年後、数十年後に高血圧などさまざまな影響が現れてきます。高血圧になってしまうと、高血圧によって動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などのリスクが上昇してしまいますし、食事の塩分制限や、薬を服用し続けなければならなくなってしまいます。若いうち、健康なうちからの睡眠時間の確保が大切です。

❸うつ病、認知症リスクの上昇
睡眠時間が慢性的に不十分だと、自律神経のバランスが乱れてしまいます。初期の症状は「ただの疲れ」と感じがちですが、睡眠不足の日々が続くことで、うつ病の発症リスクや、数年後や数十年後に認知症を発症するリスクが高くなることがわかっています。
今は気力と体力で乗り切っているかもしれませんが、後々うつ病や認知症が発症してしまうことになるかもしれません。気を付けましょう。

さいごに

いかがでしたでしょうか。必要な睡眠時間は個人差が大きいですが、日本人女性は全体的に睡眠時間が足りていない方が多い傾向にあるようです。
忙しくて寝る時間がない方、寝つきが悪い方、長時間眠れない方など睡眠時間が短い理由はさまざまかもしれませんが、睡眠不足は危険な状態です。少しずつできることから睡眠対策を始めて、いつまでも健康的に過ごしましょう。

睡眠健康指導士/インテリアコーディネーター/薬剤師

上級睡眠健康指導士、インテリアコーディネーター、薬剤師。 健康系やインテリア系記事のライターをしたり、睡眠の質を上げる!?インテリアコーディネートのコツを発信したり、薬局で勤務したりしています。

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