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【スライド5枚】成果・成長・成功に導くマネジメントの「メリハリ」(後編)4500字

横山信弘経営コラムニスト
(著者作成)

今回は「横山塾」の夏期講座(後編)である。

・成果を出すためのマネジメント

・成長を促すマネジメント

・成功へと導くマネジメント

それぞれ、どこに「メリハリ」をきかせたらいいのか。

徹底解説する。

以下の記事の後編である。ぜひ前編を読んでから確認していただきたい。

【スライド11枚】成果・成長・成功に導くマネジメントの「メリハリ」(前編)8500字

■何を成功と定義するか?

成果を出すためのマネジメントは「数カ月~1年」ぐらい。成長するためのマネジメントは「2~3年」の期間で考える。

成功へのマネジメントは、「5~10年」ぐらいで考えるのがが妥当だろう。

「5~10年」なんて長い。もっと早く成功したい、という人もいるかもしれない。しかし「5~10年」なんて、あっという間だ。

25歳から30歳になるのも、あっという間。30歳から35歳になるのも、一瞬だ。

さて、成果と成長と比べると、成功という表現は身近ではない。普通に仕事をしていたら、

「もっと成果を出したい」

「もっと成長したい」

という表現は日常的に使う。気楽に使える。

しかし

「もっと成功したい」

とは、なかなか言えない。マネジャーから部下に「成功を勝ちとれ」ともあんまり言わないだろう。

何をもって成功とするか曖昧だし、成功の定義も人それぞれだからだ。だからここでは、私なりの成功を定義しておきたいと思う。

成功とは、ある道を極めることだ。会社が期待する成果を安定して出せるだけではなく、

「このことは、あの人に聞けば間違いない」

と呼ばれるようなプロフェッショナルになることである。そのようなプロフェッショナルになることで、市場価値も高まる。人生における不安もずいぶんと減っていくことだろう。

では、成功を手に入れるうえで、必ず知っておいてほしいフレームワークを紹介する。それが「ダニング・クルーガー効果曲線」である。

■10年早く知りたかった「ダニング・クルーガー効果曲線」

この曲線を知ったとき、私は正直なところ

「10年早く知っていたら、自分の人生はもっと豊かになっただろう」

と思った。それほど衝撃を受けたフレームワークだ。自分の市場価値を高めるうえで、絶対に知っておくべき概念だ。

それではまず、ダニング・クルーガー効果について解説する。

ダニング・クルーガー効果とは、能力や経験の低い人ほど自信過剰になる認知バイアスのこと。「優越の錯覚」とも呼ぶ。

20年近くコンサルタントの仕事をしていて、この心理現象は常に目の当たりにする。アマチュアであればあるほど学習や鍛錬を怠り、プロであればあるほど謙虚に自分磨きを続けるものだ。

このダニング・クルーガー効果を曲線で表現した図がある。この図で、多くの経営者やマネジャーに説明すると、多くの人が共感をしてくれる。

実際に「馬鹿の山」から見ていこう。

■「教えたがるようになる」のが悪いサイン

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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