台風11号 沖縄では吹き返しの風続く
大型の台風11号は4日午後3時に、再び”非常に強い”勢力となりました。
台風は今後、久米島の西北西の海上を5日(月)にかけてさらに北上する見込みです。宮古島や石垣島などの先島諸島は、4日(日)の午後2時から3時頃には、暴風域から抜けたとみられます。ほぼ丸1日、暴風域に入っていた事になります。
久米島では4日(日)の夜にかけて暴風域から抜ける見通しです。ただ、台風の中心が離れても、南側にはまだ強風域があり、5日(月)にかけても強風や高波、断続的に降る雨や高潮にも注意が必要です。
今回の台風接近に伴い、速報値として、8月31日(水)に南大東島では南西の風41.7メートルを観測し、北大東島では南西の風48.4メートルを観測しました。
長時間暴風を伴った先島諸島では、宮古空港の最大瞬間風速は、9月4日(日)午前8時8分に南南西の風40.1メートルを観測、石垣市伊原間では、4日(日)午前6時4分に、西北西の風37.9メートルを観測しています。
また、渡嘉敷島では、4日(日)午前0時20分に南南東の風39.0メートル、那覇市樋川では同日の午前8時17分に南東の風30.7メートルの最大瞬間風速を観測しました。
9月1日(木)午前0時からの降り始めから4日午後4時までの降水量は、アメダスによる速報値では、沖縄本島北部の国頭村比地で258.5ミリ、那覇市樋川で237.0ミリとなっています。同期間の宮古島市新城では235.5ミリ、竹富町大原で254.0ミリとなり、各地でまとまった雨が降りました。
台風11号 多良間島付近に台風の中心が通過
3日(土)の午後11時前の雨雲の動きでは、多良間島の周辺が空洞になっています。仲筋では、午後11時台の10分ごとの値では、降水量は0.0ミリ、北北西の風3.4メートルを観測しました。衛星画像からは、眼は確認できなかったものの、この時間は風はほとんど吹いていませんでした。
台風慣れしている沖縄ですが、今回は”台風らしい台風”が通過しました。台風11号は沖縄から遠ざかりつつありますが、しばらく強風などに注意が必要です。
【資料:沖縄気象台】
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