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巷にあふれている「言語力の鍛え方」のウソ 言語力は「ネット辞書」を使ってトレーニングしろ!

横山信弘経営コラムニスト
(著者作成)どのようにして当事者意識の足りない部下を動かすか? を考える

言語力が足りない人は、部下育成にも、育児にも苦労するだろう。抽象的な表現を言って「察する」ことができない若者が増えているからだ。それに、

「イチイチ言わないとわからないのか?」

と口にした時点でアウトである。

「モラハラですか?」

と訴えられる。だから最低限の言語力を身につけよう。今回は、「ネット辞書」を使った言語力の鍛え方について解説する。

■巷にあふれている「言語力の鍛え方」のウソ

それでは、どのようにすれば言語力を鍛えることができるのか? 

まず巷にあふれている「言語力の鍛え方」のウソについて、いくつか紹介する。次のような表現を目にした人はいないだろうか?

・周りからフィードバックを受ける

こういった方法を紹介する書籍があった。これは現実的ではない。

言語力が高い人からフィードバックされることが条件だし、フィードバックというのはあくまでも補完的なものだからだ。相手がプロなともかく、身近な知人からのフィードバックが基本トレーニングにはなり得ない。

・型を覚える

・語尾を変える

・こそあど言葉を控える

といった方法を紹介するブログもあった。これは言語力ではなく、わかりやすく伝える力を身につけるための知識だ。「型」を覚えようにも、そもそもの言葉にする力がなければ意味がない。語尾や形容詞、主語や述語の距離の話もそうだ。

頭に浮かんだ言葉の羅列を、どのような順番にするか。どんな表現に変えたら適切なのかを考えるときに役立つが、

「どう言っていいかわからない」

と悩んだときには、役立たない。

・SNSやブログを使って自分の気持ちを書く

・本を読んでレビューを書く

・毎日日記を記す

このように、アウトプットを促すトレーニングも多い。少し考えればわかるだろう。ほとんどの人は実践しない。なぜなら非常に遠回りだからだ。

マネジメントを機能させるために言語力を鍛えようと思っているのに、なぜブログを書かなくてはいけないのか。誰もがそう受け止めるはずだ。

■読書しても紙に書いても言語力は鍛えられない

・読書する

・書写する

言語力を鍛えるために本を利用する人も多いだろう。しかし、これも遠回りだ。というか遠回りすぎる。

しかも川端康成や谷崎潤一郎の小説を読め、と言う有名社長もいた。

いくらなんでもハードルが高すぎるだろう。基本的な「肉じゃが」の料理をできない人が、高級フレンチ料理を食べて学べ、と言われているようなものだ。

書籍などで最も多く紹介されている方法が、

・紙に書きだす

である。自分の頭を整理するうえで、思いつくままにA4の紙に50個も100個も言葉を書きだすというやり方だ。

やってみればいい。言葉など出てこない。紙を目の前にして呆然とするだけだ。それどころか、紙さえ用意しない人が大半なのではないか。

インプットよりもアウトプットのほうが脳への負荷が大きいのだ。

「うまく言葉にできない」

と悩んでいる人に、大きなストレスがかかることを勧めてもダメに決まっている。

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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