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「気付き」の科学 ――質の低い「気付き」は意欲を低下させ 質の高い「気付き」は劇的に成長を促す

横山信弘経営コラムニスト
(提供:shutterstock)

■仕事ははじめる「前」にすべてが決まる!

「とりあえずビール!」

みたいな感覚で部下に仕事を投げると、部下も「とりあえず、やってみます」と口ぐせのように応える。これでは、いつまで経っても部下は育たないだろう。

上司もまた同じだ。上司の「部下を成長させるスキル」もアップさせられない。もしも「とりあえずやれ」「わからないなりにやってみて」を繰り返すだけで成長した部下がいたとしたら、その部下本人の努力の賜物である。

とりあえずやらせて、「ダメだし」をするクセはやめよう。

大事なことは、前提を揃えることだ。上司も部下も、仕事をはじめる「前」に、もっと意識を向けるべきである。

どこまでの仕事をしたらOKなのか。そのための仕事のやり方はどんなものがあるのか。それを言葉にして、事前に認識合わせをする。

では具体的にどうしたらいいのか?

「見通し」を立てるクセをつけるのだ。「とりあえずやる」前に、上司が部下に「見通し」を立てさせることで、「ダメだし」をする必要がなくなっていく。

「見通し」とは、遮ることものがなく遠くまで見えること。「見通しのいい道」「見通しの悪い交差点」という風に使う。

「私は何でもお見通しだぞ」

と言うように、心の内面を洞察するときにも使われる。

ビジネスでは、物事のなりゆきや将来を予測することとして使われる。いずれにしても、見えづらいものを明らかにするという意味だ。

「とりあえず、この分析お願い」

「わからないなりに、やってみて」

と依頼するのではなく、どんな「見通し」を立てるのか、部下に聞いてみるのだ。

ポイントは「はじめから終わりまで」がクリアに見通せるかどうかである。

具体例を書いていこう。

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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