大谷翔平からメジャーリーグを観ようと思っている人へ【その6】チームの略称と愛称。LAAと「天使の輪」
チーム名の略称は、どのメディアもほぼ同じながら、多少の違いもある。
なかでも、フランチャイズ名(都市名など)が同じ2チームは、末尾のアルファベットを各リーグの頭文字にして区別する表記も存在する。シカゴ・カブスはCHN(CH=シカゴ、N=ナ・リーグ)、シカゴ・ホワイトソックスはCHA(A=ア・リーグ)といった具合だ。
シカゴと同じく、ニューヨークとロサンゼルスのそれぞれ2チームも、ナ・リーグとア・リーグに分かれている。ロサンゼルス・ドジャースの略称は、3文字目がドジャースの頭文字ならLAD、ナ・リーグの場合はLANだが、ロサンゼルス・エンジェルスの3文字目は、エンジェルスとア・リーグ、どちらの頭文字でもAだ。
カリフォルニア・エンジェルスと名乗っていた当時の略称は主にCALで、アナハイム・エンジェルス時代はANAだった。
なお、スケジュールに「LAA@HOU」あるいは「LAA at HOU」と表記してあれば、エンジェルスとヒューストン・アストロズが、アストロズのホームで試合を行う。
また、地元紙や地元ファンがよく使う、愛称を持つチームも多い。エンジェルスは「Halos(ヘイローズ)」だ。エンジェル=天使、ヘイロー=天使の輪、から来ている。
クリーブランド・インディアンズの「Tribe(トライブ)」は、部族という意味。ピッツバーグ・パイレーツの「Bucs(バックス)」は、パイレーツと同じく海賊たちを意味する、Buccaneers(バッカニアーズ)を縮めている。
短縮形の愛称は、オークランド・アスレティックスの「A's(エイズ)」が最も有名で、使用頻度も高い。「OAKLAND A's」と記すこともあり、キャップとヘルメットなどのロゴも、AではなくA'sだ。
アスレティックスと同様に、ボルティモア・オリオールズは「O's(オーズ)」、シアトル・マリナーズは「M's(エムズ)」。ワシントン・ナショナルズの「Nats(ナッツ)」やアリゾナ・ダイヤモンドバックスの「D-backs(ディーバックス)」も短縮形だ。ボストン・レッドソックスとホワイトソックスは、それぞれ「Bosox(ボソックス)」と「Chisox(シソックス)」の愛称を持つ。
カブスの「Cubbies(カビーズ)」は、説明不要か。ミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)の愛称が「ミギー」であるのと、少し似ている。
ヤンキースの「Bombers(ボマーズ/ボンバーズ)」は、チームそのものよりも打線を指すことが多い。爆撃機を意味する。球場が建つ場所の地名から「Bronx Bombers(ブロンクス・ボマーズ/ボンバーズ)」とも呼ばれるが、昨シーズンは「Baby Bombers(ベイビー・ボマーズ/ボンバーズ)」の愛称がよく使われた。2人でチーム本塁打の3分の1以上を放ったアーロン・ジャッジとゲリー・サンチェスは、現時点でも25歳の若さだ。
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