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二塁打3本の大谷翔平よりも多い「1試合4二塁打」の達成者には、後に阪神でプレーした選手も

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)Apr 24, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月24日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、1回表、8回表、9回表に、二塁打を打った。1試合に3本の二塁打は自己最多だ。これまでは、1試合2本が最も多かった。

 大谷よりも1本多い、メジャーリーグ最多の1試合4二塁打は、延べ50人前後が記録している。今世紀に入ってからは、見落としがなければ、以下の15人がそうだ。

筆者作成
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 パワー・ヒッターよりもそうでない選手が多く、15人中8人は、20本塁打以上のシーズンが一度もない。一方、シーズン30本塁打以上が2度以上は、2度のアダム・ラローシュと3度のラファエル・デバース(ボストン・レッドソックス)の2人。1シーズンに40本塁打以上は皆無だ。

 2006年8月3日のダブルヘッダー2試合目に二塁打4本のマット・マートンは、2010~15年にプレーした阪神タイガースでも、ホームランが20本に達したシーズンはなかった。メジャーリーグ時代のシーズン最多本塁打は、2006年にシカゴ・カブスで記録した13本。日本プロ野球では、2013年の19本塁打が最も多かった。

 ちなみに、マートンの1試合4二塁打のうち、最初の3本を打たれたエンリケ・ゴンザレスは、2012年に埼玉西武ライオンズで16試合に登板した。

 なお、今シーズンの1試合3二塁打は、大谷が5人目だ。3月29日にマット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)、4月3日にルイス・ガルシアJr.(ワシントン・ナショナルズ)、4月12日にライアン・ミックマン(コロラド・ロッキーズ)、4月20日にアンソニー・サンタンダーが記録している。ミックマンは、二塁打3本とシングル・ヒット1本だ。

 4月24日を終え、大谷は、打率.371、長打率.695、OPS1.128に、39安打、14二塁打、21長打、73塁打のいずれも、両リーグ・トップに立っている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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