マイナーリーグ降格と退団のうち、ウォルシュは後者を選択する。FAの一塁手は少なくなく…
ジャレッド・ウォルシュは、テキサス・レンジャーズ傘下のAAAでプレーするのではなく、退団してFAになることを選んだ。
それまでの経緯は、こうだ。1月にレンジャーズとマイナーリーグ契約を交わし、26人の開幕ロースターに入った。だが、4月20日にDFAとされ――40人ロースターから外され――た。ウェーバー公示中に、獲得の名乗りを上げる球団は現れなかった。
ウォルシュに代わり、26人のアクティブ・ロースターに加わったのは、同じ左打ちの一塁手、ナサニエル・ロウだ。右脇腹を痛め、出遅れていたロウは、4月12日~18日にAAとAAAで3試合ずつリハビリ出場の後、20日に復帰した。
スプリング・トレーニングのエキシビション・ゲームで、ウォルシュは、57打席に立って打率.250(48打数12安打)と出塁率.368、3本塁打と1二塁打を記録した。開幕後は、最初の2打席にホームランと二塁打を打ち、4月3日を終えた時点では、22打席で打率.381(21打数8安打)と出塁率.409、1本塁打と2二塁打。好スタートを切った。
けれども、その後の38打席は、打率.125(32打数4安打)と出塁率.263、長打はなし。直近の21打席に限ると、打率.056(18打数1安打)と出塁率.191だ。
控えのなかには、ウォルシュと違い、マイナーリーグ・オプションが残っている――ウェーバー公示を経ずに降格させることができる――選手もいるものの、レンジャーズがウォルシュを外したのは、当然の措置だろう。
ここから、ウォルシュと契約を交わす球団があるかどうかは、まだわからない。ウォルシュと同じFAの一塁手には、C.J.クロン、ブランドン・ベルト、トレイ・マンシーニ、ルーク・ボイトらがいる。また、4月23日には、ギャレット・クーパーがシカゴ・カブスにDFAとされた。クーパーも、ウォルシュに続いてFAとなる可能性は高い。
一塁手のトリスタン・カーサスが離脱したボストン・レッドソックスは、MassLive.comのクリス・コッティーロによると、クロンに声をかけているという。
ウォルシュは、昨シーズンまでロサンゼルス・エンジェルスでプレーしていて、2021年は30本塁打まであと1本に迫った。だが、今のところ、エンジェルスがウォルシュを呼び戻すとは考えにくい。一塁手のノーラン・シャヌエルは、今シーズン最初の54打席で打率.093(43打数4安打)と出塁率.259だったが、その後の27打席は打率.385(26打数10安打)と出塁率.385を記録している。