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イーグルスを初の3位に。沢木敬介監督が語った「プレッシャー」の乗り越え方とは。【ラグビーのサブスク】

向風見也ラグビーライター
(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

 今季のジャパンラグビーリーグワンで、風穴を開けたと言えるのが横浜キヤノンイーグルスだ。

 旧トップリーグ時代から通算して初めて上位4に入り果たし、プレーオフに進出。それ以外は3季連続以上での4強入りと常連組が並んだとあり、新顔のイーグルスは注目が集まった。

 指揮官は沢木敬介。就任前最後に成立したトップリーグで16チーム中12位だったイーグルスを、着任後初めて迎えたトップリーグの最終シーズンで8強入りに導いた。リーグワン元年にあたる昨季は最後までプレーオフ行きに絡み、12チーム中6位。就任3年目の今季、初めて4強入りを果たした。

そして3位決定戦ではかつて指揮を執っていた東京サントリーサンゴリアスを破り、12チーム中3位でシーズンを終えた。

 2015年までは日本代表のコーチングコーディネーターを務め、ワールドカップイングランド大会で歴史的3勝。翌年度からの3シーズンはサンゴリアスの監督を務め、2度、日本一に輝いている。

 イーグルスでのチャレンジについて、以前、このように語っている。

「悪いけど、勝ち方というのは、知ってるわけよ。何回も勝ってるから。どういうチームが勝てるかという肝は、それこそどの競技でも変わらないと思うし。ただ…このチームは、それを、段階を踏みながらやって(浸透させて)いかないと。急に『それ(「勝ち方」に準じた行動のすべて)を、やれ』と言っても、だめだと思う」

「勝ち方」は知っているけど…。イーグルス沢木監督、4強決定前に心境【ラグビー旬な一問一答】

 上位争いが佳境に入ったシーズン終盤、強調していたのは「プレッシャーとの向き合い方」だった。

 3月下旬に組まれた取材時も、その話題に触れた。

 折しも、ワールドベースボールクラシックで野球日本代表が世界一になったばかりだったとあり、同代表の大谷翔平の話題を挙げて語った。

 以下、単独取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

――3月18日、クボタスピアーズ船橋・東京ベイに敗れた後の記者会見で好御話ししていました。

<チームミーティングでも言いましたけど、プレッシャーと、向き合っていかないといけないですね。プレッシャーは上に行けば行くほど出てくるもので、そのプレッシャーを回避しようとしていたらうまくいかない。プレッシャーは悪じゃない。それにどう対処し、それをどう力に変えていくかというマインドを持っている選手が、こういう(厳しい)ゲームでも正しく判断できるし、ひとつのミスに一喜一憂しないし…>

 こうしたことは、いつ頃から考えられるようになりましたか。

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ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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