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敵国から日本代表へ。ジョン・ミッチェルの防御理論に迫る。【ラグビーのサブスク】

向風見也ラグビーライター
(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

 アンストラクチャーから組織的に攻めるラグビー日本代表は、防御でも特徴を示す。

 鋭い出足で防御ラインを競り上げ、相手走者には2人がかりでタックル。この「ダブルコリジョン」を唱えるのは、昨年就任のジョン・ミッチェルディフェンスコーチだ。

 2001年から2003年まで母国のニュージーランド代表でヘッドコーチを務め、2016年からの約2年間はアメリカ代表をけん引。さらに2018年からは、今秋のワールドカップフランス大会でぶつかるイングランド代表のディフェンスコーチをしていた。

 同職を辞して1年もたたぬうち、いまの役職に就いた。

 あらゆる意味で日本代表のキーマンのひとりと目されるミッチェルは、浦安合宿中の6月16日に取材に応じている。

 キャンプ中、そのハードぶりが話題に挙がったジョン・ドネヒュースポットコーチの指導、自らが唱えるコンセプト、自身が離れたイングランド代表のいまについて語った。

 以下、共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

——まずジョン・ドネヒュースポットコーチの指導について。

「自信をつける。ハードにやる。彼が特別に持っているものを活かして教えてくれることは、幸運です。自分たちのアイデンティティであるアタッキングラグビーのためには、ボールを持たなくてはいけない。そのためにはディフェンスが重要です」

——防御面について、日本に生まれ育った選手の長所と課題は。

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ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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